ak side
あれから、ちぐちゃんともあっととぷーのすけとも関わりが増え、とても仲良くなることができた
気が付けば、おれは夏休みに入っており、何も予定がない日はここに来ることが多かった
それは、けちちやまぜちにも言えることで、2人とも家にいるよりはここにいた方が…ということが多かった
おれは別に2人の家の事情に深く首を突っ込む気は一切ない
2人から言い出してくれたら、しっかり聞こうと言うくらいだ
第1、俺だって、人にはあまり言う気もないし…
にしても、ここ最近ずっと気になっているのは1ヶ月半前ほどにけちちが話していた生贄のお話
けちちが言っていたことが全て本当なのだとしたら、おれはもう1年後には生きていないのかもしれない……
2人に出会ったのは弥生の終わりで今は葉月
たった4ヶ月の付き合いだけれど、それでもおれはとっても成長した
昔のままの俺だったら考えもしなかったことが、頭の中を巡っているのだから……
そんなことをいつもの木の下で考えているといつの間にか、けちちとまぜちがやってきていた
この2人は俺よりもこの森に居れることが少ない
まぜちに関してはおれと同じか少し多いぐらいだが、
けちちに関しては夏休みに入ってからというものなかなか一緒に過ごすことができない時間が続いていた
何故かはおれにだって分からない、
きっと本当のことを伝えたって良かった
『前、けちちが言っていた生贄について考えていたんだよね』って
でも、なぜかこれは言っちゃいけないような気がしてとっさにそんな嘘が出ていた
あぁ、少なくとも、こんな幸せなおれの大好きな時間がこのままずっと続いていけばいいのに___












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。