第19話

18.
122
2026/04/26 08:00 更新
tg side
あれから、時間があれば俺たち3人はあの場所へ行くようになった
いつの間にか、葉月を迎えていた
学校という場所は夏休みというものに入ったらしく、
普段は夕方にやってくる3人も、最近ではお昼前やお昼後くらいから来ることが増えた
それに合わせ、俺達も行ったり行かなかったりなどその日様々だ
tg
今日は2人は行くの?
pr'
ん〜、俺は結界の確認しに行くから行けたら行くわ
at'
ぷりが結界の確認だと…?
at'
明日は雪でも降るんじゃないか?
pr'
おいおい、俺やってたまにはやる男やで
pr'
まぁらちぐの負担を少しでも減らせたらええなって思って
tg
別に俺からしたら結界は負担でもないけどね
pr'
強者の言うセリフ……
pr'
俺やって別に負担でもないけどな〜
at'
意地はるのやめときな?ぷり?
at'
ちぐには負けるんだから
pr'
やって...
tg
大丈夫、ぷりちゃんの気持ちは十分俺に伝わってるから
pr'
でも、今日だけは俺に結界やらせて!
pr'
まじ、頼む!
tg
うーん、、
まぁ、別に最近はこの近くの獣も安定してるし、特に怪しい動き等は村でも、森や山でも見られないから、たまには俺がやらなくても大丈夫かな?
それに、後継者を育てておくことはとても大切な事だし……
tg
わかった、今日だけね
pr'
よしゃぁ
俺が許可を出すとぷりちゃんはあからさまに嬉しそうな表情で喜んだ
tg
ただし、俺とあっとくんも着いていきます
pr'
え?なんでや?
pr'
普段ちぐ1人やのに……
tg
結界張りは難しいんだからね?
tg
俺だってはじめの頃はちょー苦労したんだから
tg
そんな急にド素人がやろうとしても無理な話でしょ?
tg
だから、しっかり張れてるか確認がてら、一緒に着いていきます!
pr'
それなら、なんであっとは来るん?
pr'
俺とちぐだけでええんじゃない?
tg
俺がずっと結界をはっているでしょ?
tg
だから、あっとくんも結界のことはあんまり知らないの、ねぇ、あっとくん?
at'
あぁ、たしかに俺は結界のことは基本的にちぐに任せてきたからあんまり知らないな…
tg
なので!
tg
ぷりちゃんがやりたいと言ったのを気に2人に教えておこうと思って、
tg
俺になんかあったときのためにも…ね……
俺の最後にぽつりと呟いた一言は2人には届かずにそのまま風に流されていった








pr'
なるほどなぁ
pr'
それなら納得や
pr'
そなら、はよ行こ
pr'
あっきぃたちのところにも少し顔出したいし、
at'
それは俺も同意だ
at'
ちぐ、早く支度を済ませろ
at'
そうじゃないと置いていくぞ
tg
うわぁ、待ってよ
tg
ていうか、2人とも俺がいないとできないのに、置いてこうとするなんて!
tg
全くぅ
















2人を先導しながら俺が普段結界を張るときにやってくる山頂へと歩いていく
at'
俺この道知らなかったなぁ……
pr'
俺も…
tg
まぁ、ここは俺が結界の為だけに開拓した道だからね
tg
普段あっきぃ達が通ってくる道と違って、人間が使っていたこともないし、
そんな話をしていると自然と3人の足取りはゆっくりになっていった
pr'
のわりには、道が意外と綺麗なんよな〜
at'
もしかして、ちぐの能力が関係していたりするのか?
tg
ふふ、どうだろうね?
pr'
というか、ちぐも俺らに能力教えてや
pr'
俺らの能力はちぐ知っとるのに…
tg
そりゃぁ、君たちがここに来る前からいるんだから、
tg
歳のおかげ的な?
tg
まぁ、能力は気が向いたら教えるよ
at'
絶対教えない奴じゃないか…
俺は2人の方を振り返っていたのをやめ、前を向き再び歩き始めた
2人に俺の能力を教えたら、2人はきっと今以上に俺に対して過保護になってしまう気がする
それはどうしても嫌だから…
俺だって自由に生きていたし、俺にしかできないことは沢山ある
2人がまだ知らなくていいことも沢山ある
別に1人で全てを抱え込む気はない
だけど、頼る相手がいないのだから仕方ない
いつか、みんなに全てを教えられる日は来るのかな………
















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