tg side
あれから、時間があれば俺たち3人はあの場所へ行くようになった
いつの間にか、葉月を迎えていた
学校という場所は夏休みというものに入ったらしく、
普段は夕方にやってくる3人も、最近ではお昼前やお昼後くらいから来ることが増えた
それに合わせ、俺達も行ったり行かなかったりなどその日様々だ
まぁ、別に最近はこの近くの獣も安定してるし、特に怪しい動き等は村でも、森や山でも見られないから、たまには俺がやらなくても大丈夫かな?
それに、後継者を育てておくことはとても大切な事だし……
俺が許可を出すとぷりちゃんはあからさまに嬉しそうな表情で喜んだ
俺の最後にぽつりと呟いた一言は2人には届かずにそのまま風に流されていった
2人を先導しながら俺が普段結界を張るときにやってくる山頂へと歩いていく
そんな話をしていると自然と3人の足取りはゆっくりになっていった
俺は2人の方を振り返っていたのをやめ、前を向き再び歩き始めた
2人に俺の能力を教えたら、2人はきっと今以上に俺に対して過保護になってしまう気がする
それはどうしても嫌だから…
俺だって自由に生きていたし、俺にしかできないことは沢山ある
2人がまだ知らなくていいことも沢山ある
別に1人で全てを抱え込む気はない
だけど、頼る相手がいないのだから仕方ない
いつか、みんなに全てを教えられる日は来るのかな………












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。