イ・ミンホ 20歳
好きとも伝えていないのに、俺はずっと
通じ合えているという勘違いをしていた。
手を繋いで、ハグをして、キスをして____?
スンミナと何処まで行ったのかが、
もう曖昧で思い出せない俺は重症なのか、
それとも、本当は最初から何もしていなくて
ただの自分の妄想だったのかもしれない。
あの日から1年経った今、そんな簡単な言葉を
脳に通してしまえは俺自身が狂っていくのは
当たり前。
目の前にいるスンミナは、俺といる時みたいに
照れたり、笑ったり、恥じらって目を逸らしたり
せずに、ただ、真っ直ぐ誠実に向いている。
俗に言う恋人未満な関係だから、俺はその事に
ついて女々しく問い質す事すら許されなくて、
必死に平然を装うしかないのだ。
何故悲しく見えるのだろう、俺に打ち明けられて
良かったじゃないか、次に進めるという事は
人生の中では大分大きいのに。
"忘れてしまえ"、俺はもう自分自身へなのか、
はたまたスンミナへなのか、こんな言葉の
行く先は何か別の物で挟まれている。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。