ある少女がいた。少女の名前はわからない。だが、皆は少女を名無と呼んでいた。少女は自分の名前がわからない。いや、知らないのだ。少女は自分が今何歳なのか、自分の見た目はどんな感じなのか。それすらも知らない。ただ少女は、そこに自分は居ないということだけ知っているのだ。皆の中に自分は居ない。それだけを理解しているのだ。少女は皆のことを知らない。ただ見ているだけ。少女の前に来ては何かを置いて少女の知らない言葉をボソボソと唱えるだけ。少女は1人が嫌い。独りは好き。1人は可哀想だから一緒にいてあげることが出来るが、独りは一緒にいれないから好きなのだ。少女は歳を取る。だから、少女なのだ。少女は、見た目も歳もわからない。全てがわからない。解るのはそこに含まれないということだ。そう。皆の中に居ないということだけだ。だから少女は今日も。明日も。明後日も。貢物をもらって居なくなりたいと思うのだ。少女の夢は皆の中に含まれること。皆の中に居ること。ただそれだけなのだ。少女は歳を取る。取るのは分からないくらい月が消えて出てくる。また消えて出てくるを繰り返し行われるときなのだ。少女は自分が少女なのか解らない。少女はただそこに居たいだけなのだ。少女の側には何時も何かがいる。そう。いるのだ。少女はそれに気付かない。気付けないのだ。気付きたくもない事実なのだ。
在るところに、名無という、いや、孤独牢閉(こどくろうと)という神様が居ました。孤独牢閉は居なくなりました。
少年は云いました。ショウジョなんてそもそもソンザイしないとそう云いました。これで、長い長い孤独というモノガタリは終わったのです。終わってしまったのです。
考察!して!!お願い!!します!!もう力作だわ!!楽しかったー!!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。