第2話

本編② FlingPosseの最期
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2025/04/07 13:00 更新
翌日。4月28日。幻太郎と帝統は合流してから乱数の家に行った。
乱数には昨日倒れてから飴を舐めてもらって少しでも生き延びてもらっていたのだ。
乱数の調子は戻らずたっているのがやっとの状態。本人は辛いはずなのに笑顔だけは絶やさなかった。本当にに乱数らしい。
FlingPosseの3人は飛び降りる前に遺書を書いた。
乱数はFlingPosseを応援してくれたファンの子たちと神宮寺寂雷に。
幻太郎は小説を読んでくれた読者の子たちと兄に。
帝統は中王区言の葉党内閣総理大臣の東方天乙統女つまり母に。
それとは別でFlingPosseの3人は各ディビジョンに寄せたメッセージも書いた。
遺書を書いたあとは各自持ち寄った自分が大事にしているものや自分とわかるものとかその他諸々を遺書の上に乗せてまとめて置いた。
🍭「ボクちょっと怖いけど……ボクも限界だから仕方ないよね……。」
もしみんなで飛び降りて自分だけ生き残ったらなんて考えただけでもっと怖くなってしまうはずなのに。
すると幻太郎がこんなことを言い出した。
📚「実は小生こんなものを持ってきました。」
何を持ってきていたのかと思えば睡眠薬だった。
📚「この睡眠薬は1時間後に必ず効くものでして……1時間後に飛び降りれば皆幸せで繋がって行けるのではと…」
🎲「またまたどうせ嘘なんだろ?」
📚「嘘ではありません。本当に疑っているのなら調べてみてください。」
調べてみると本当だった。
📚「最期ですし嘘をつくのも良くないかと思いまして……。」
🎲「なんか幻太郎らしくねぇな。」
📚「そうですかね?まあ最期ですし」
🍭「ボクはみんなと出会えて良かった。げんたろーにもだいすにも会えたしポッセが沢山できた……。」
そんな事を言いながら笑いあった最期の刻。
📚「では皆さん1粒もちました?せーので飲みますよ。」
乱数と帝統は頷いた。
📚「せーの!」
みんなで睡眠薬を飲んだ。残されている時間は1時間しかない。その1時間で何をするか……。シブヤを歩き回って思い出を振り返ることにした。
乱数はまともには歩けないが支えがあれば歩ける。だから支えながらシブヤを巡った。
こんなことがあったねとかシブヤが優勝してお祭り騒ぎだったよねとかこの場所で帝統がギャンブルで負けて野宿してたとかたくさんの思い出に浸った1時間もあっという間だった。
残り10分になったくらいに3人の様子が少しおかしかった。クラクラするというか歩けなくはなかったので誰にも見つからない高い所へ階段を登った。
🍭「最後に言い残すことはある?」
📚「小生もポッセとして日々を過ごせてとても幸せでした。大好きです。」
🎲「乱数にも幻太郎にもお前にも金貸してとかしか言ってなくて申し訳なかったけど俺は世界一幸せ者だと思ってるぜ!ありがとな!!」
🍭「げんたろー、だいす、ボクはこんな形になっちゃったけどボクは幸せだよ。クローンだけど唯一無二のボクって言ってくれて嬉しかった。沢山飴も回収してくれてたまには裏切ったりもしたけどポッセで良かったと思う。ありがとう。僕たちは永遠にFlingPosseだよっ☆」
幻太郎とダイスの目はうるうるしていた。すると乱数が
🍭「あの……ボクからの最期のお願い……。みんなで手を繋いで絶対に離れないように黄色い紐で縛って飛び降りたいな……。」
📚「小生も乱数の意見に賛成です。」
🎲「俺もいいぜ!」
🍭「ありがとう……。」
乱数の目には涙が浮かんでいた。
そうしてみんなの手首を黄色い紐で繋ぎ合わせて絶対に離れないようにした。
🍭「掛け声は『 最強で最高のFlingPosse』でいい?」
幻太郎も帝統も頷いてくれた。
そして時が来た。飛び降りるギリギリのところで立ち、みんなで叫んだ。
「「「最強で最高のFlingPosse!!!!」」」
そう言ってFlingPosseの3人は飛び降り命を絶った。

4月28日死亡を確認。






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翌日。

次のニュースです。
昨日未明渋谷区で男女4人の死体が発見されました。
死体の詳細はシブヤディビジョンFlingPosseの飴村乱数さん24歳、夢野幻太郎さん24歳、有栖川帝統さん20歳。
この事件は自殺とみて捜査しています。










新宿病院にて。
神宮寺寂雷はシブヤディビジョン自殺事件のニュースを見ていた。そこへ伊弉冉一二三と観音坂独歩が診察室に入ってきた。
🥂「せんせー!!今日のニュース見ました?!」
👔「先生、お邪魔します。」
💉「ああ。独歩くんに一二三くん。今日のニュースは見ましたよ。飴村くんが自殺したそうですね。彼はなぜ相談してこなかったのでしょうか……。」
寂雷が少し悲しい表情を見せていた。
🥂「今日シブヤディビジョンFlingPosseの追悼式というかお葬式があるらしいので一緒に行きませんか?」
💉「ぜひ行かせてもらうよ。飴村くんのためにも。」




池袋にて。
3️⃣「いち兄!!今日のニュースを見てください!!」
2️⃣「あの飴村乱数が死亡したそうだぜ。」
1⃣「あの乱数が……?葬式行ってやるか……。」
2️⃣3️⃣「ついて行きます。」





横浜にて。
火貂組のアジトにてMAD TRIGGER CREWは集合していた。
🐦「どうやらシブヤディビジョンFlingPosseの3人が死亡したらしい。」
🐰「全くなんということか……。」
🐴「乱数のとこか……。3人で自殺か……?」
🐰「どうやらシブヤで葬式があるらしく我々にも来て欲しいとの事。」
🐴「そう言うことなら行くかぁ。」







大阪にて。
盧笙の家に簓と零が来ていた。
🌳「どうやらシブヤディビジョンの3人が自殺したらしい……。なんか物騒やな……。」
🎋「飴村乱数のところか!なんかこの前まで中よーやっとったのにな。」
0️⃣(飴村乱数のやつついに力尽きたか……。まあこれも寿命と言うやつだ。仕方がない。)
🌳「どうやら今日葬式があるらしい……。簓、零時間あるか?」
🎋「今日はオフの日やからあるでせっかくやし行こか」
0️⃣「おいちゃんも着いてくぜ」











名古屋にて。
📿「んお?なんかシブヤディビジョンの3人が自殺したらしい」
🌖「なんか物騒すね。なんででしょう……獄さん。」
⚖️「俺なんかに聞くな、分かるわけねぇだろ。」
🌖「どうやら葬式が渋谷であるらしいっすよ。時間あるなら今から行きましょうよ。」
⚖️「そうだな行ってやろうか。」
📿「拙僧も行ってやんよ!」







FlingPosse葬式が執り行われ各ディビジョンのリーダーは飴村乱数の自宅兼事務所へ向かった。リビングに入ると遺書が置かれておりその上には大切なものが沢山積み重なっていた。それを見たリーダーたちはメンバーをみんな呼び遺書を読んだり各ディビジョン宛のメッセージを読んで涙を零している者もいた。












FlingPosseは愛されていた。FlingPosseはとてつもない影響を与えた最強で最高FlingPosse。
ずっと繋がっているよ………………。
だって『 待ち合わせもいらない同士』だから。

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