飲食店を出た後にころんくんがゲーセンに行きたいとのことで寄り道をしています。
こ「あーあ、あともう少しだったのに。」
ゲーム画面にはGAME OVERとでている。
ちなみにゾンビを倒すゲームなのだがかれこれ5回はやっている。
ななもりさんは、飽きてスマホをいじる。
こ「もお一回!」
な「いつまでやるつもり?」
コイン口に100円を入れようとしたころんくんをななもりさんの声で止まった。
こ「そりゃ勝つまででしょ、」
ななもりさんの声に苛立ちが分かるったのかころんくんは少し焦っている。
な「今日、ほたるちゃんと俺ん家で遊ぶ予定だから先いくね。」
ななもりさんが私の手をとり歩き始める。
ころんくんも慌ててついてくる。
こ「なんでなーくんの家なの?」
な「ちょっと話したいことがあってね。」
こ「だったらカフェとかにしない?
僕ね最近新しく出たところ知ってるんだ。」
ころんくんは相変わらず慌てた口調のままななもりさんに話しかける。
な「ころん、何が言いたいの?」
ななもりさんの優しく話しかけ、ころんくんはバツが悪そうな顔をする。
こ「だって、女が男の部屋に入るなんて危ないじゃん!!」
ころんくんは頬をぷくっと膨らませる。
な「俺をなんだと思ってんのさ。」
ななもりさんも少し呆れたような表情をする。
「じゃあ、私の家にします?」
なんとなく提案をだすと、ころんくんが驚いた顔をした。
こ「まじ?いいの?」
「別にいいけど。」
な「とりあえず早く行こ?」
男子を部屋に入れたことはないが多分大丈夫でしょ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!