二人は自分に流れ込む、力を実感する
二人は開花と開放の使用前に何故手を合わせるか理解した
手を合わせるということは力を合わせること、循環させること
互い血の力の相乗効果により、開花と開放の使用が可能となる
「身体が軽い…」「動きが滑らかだ…」
そう言って彼に目を向ける
ようやくそれに攻撃が当たった瞬間だった
空亡は少しだけ吐血する
そう空亡は彼に対し、怒鳴り声を上げる
陽向がそう質問する
一之宮の後ろには家族皆がいる
そう空亡の目が光る
これだけ、囲まれている中で…どうやって重症を負わせるんだ?
そう言って彼は跳躍し、相手に攻撃を与える
彼の純粋な力と「開花春来」「開放冬来」の力を合わせて打撃を与える
だが彼にはあまり聞かなかった
一之宮はその隙に吹き飛ばされる
彼は錬金糸を出し、なんとか吹っ飛ぶのを阻止する
彼は自身の憶測を話す
彼等は一之宮に駆け寄る
少しだけ息が乱れる
彼は口を開く
でも…
だが空亡はニヤリと笑う
空亡の弾幕がさらに激しさを増す
二人が力を使い、弾幕を弾く
前の弾幕が止まり、後ろの弾幕とぶつかり合い、連鎖的に爆発する
太陽の桜の花が身体から分離し、弾幕をどんどん貫通させてゆく
それならば普通…空亡の攻撃を警戒するのが正しい判断…
だが彼は一手…考えるのが遅れた
その時には既に…脇腹にナイフが突き刺されていた
脇腹から血が流れる
全員が心配の声を上げる中…彼だけは笑っていた
彼の脇腹を刺したのは、周りの警護に回っていた…
道端 草助だった
彼の目は虚ろで…自分が何をしたのかさえも分かっていないだろう
恐らく…それが重症の運命
そう太陽が「梅雨止め」で電気ショックを与える
だが彼はそれを受けると倒れてしまった
彼の脇腹からは血が出ていたが…それもすでに治っていた
一之宮の身体…精神世界にいるのは二人の当主
一之宮は太陽や陽向がやっていた疑似心臓を「二つ」作り、無理やり循環させていた
彼女達、二人は一之宮の「使いたくないジョーカー」を勧める
その時声をかけられる
だがしかし…彼女達は譲らない
当主命令…
彼は…二つを天秤にかける…だがその結果は分かりきっていたものだった
当主達に…これをするつもりは毛頭なかった
でも…ここで二人の意思を無下にすることはできない
正直言って、この手だけは使いたくなかった
「初代当主達の力を持つことになってもか…?」



























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。