前の話
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ふわっと香る甘い匂い。
その匂いを辿っていくと
赤レンガ調のカフェに辿り着いた。
名前は【カフェ Cat】…猫カフェなのだろうか
そう思いながら少し重い扉を開けると
名前に反して猫は一匹も居らず
アンティーク調の家具で揃えられた店内が目に入った
カランカランとベルがなったからか
奥から慌てた様子で男性が一人出てきた
眼鏡に赤茶みたいな色の髪の毛
目は焦げ茶に近い黒でカフェのエプロンを
身に纏った彼に一目惚れした。
こんなとてもかっこいい容姿なのに
この店は閑古鳥が鳴いているのか私はよく分からなかった
キラキラと輝くレモンタルトに
程よい甘さに調節されたカフェオレ
この喫茶店に入ってよかった。
心からそう思った。
レモンタルトをひと口頬張ると
檸檬の爽やかな香りと舌触りのよいタルト生地が
私の口の中に拡がっていく。
カフェオレを1口、口に含むと
珈琲で少し苦いがその後に甘いミルクの味がする
相当、この配分は研究されているのだろう。
とても一息つける味わいだった。
おずおずと聞いてくる大型ワンk((ん゛ん゛
先程、商品を届けてくれた店員さんが出てきた。
いいのか忙しいだろうに…と考えたところで
自分以外この喫茶店に居ないことに気付き
そう言って店員さんは笑った。
なるほど、開店したばっかりなのか
それなら閑古鳥が鳴いてしまうのも納得だ。
不意に名札を見ると
そこにはサクラダと書かれていた
サクラダさんか、覚えておこう
そう思いながら食べていたら
お皿の中身は空っぽになっていた。
安すぎないか???
レモンタルトの原価とクオリティーを考えると
1000円でもまだ安い方だ。都内だぞ。
これくらいしてても怒られはしない。
カフェオレだって100円のクオリティーじゃなかった。
300円取ったって怒られんぞ。もっと強気でいけよと
私は柄にもなく沢山ツッコんでしまった。
笑顔でお客様第一ですと言われた彼に
惚れるなと言う方が無理な話だ。
このお店はどうやら天使が住んでいるらしい。
彼の為にリピートするんじゃない
レモンタルトとカフェオレがきにいっただけである
そう私は誰かに言い訳をしながら帰路に着いた
どうも、黒瀬です。
今回は第32回プリコンに出場します。(
よかったら応援よろしくお願いします(˙◁˙)
この小説ではどーでもいい質問箱も挟みますので
よろしくお願いします((
アンケート
言い方はカフェ?それとも喫茶店?
カフェ
36%
喫茶店
27%
そもそもそんなお洒落なとこ行かない(˙◁˙)
36%
その他(コメント欄)
0%
投票数: 11票














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。