そして迎えた、登校初日。お兄ちゃんもかっちゃんも2人とも受かっていた。お兄ちゃんと同じ制服を着て家を出発しようとすると、お母さんがないていた。
お母さんに見送られながら家を出る。私の推薦が決まってから、かっちゃんとは全く話していない。かっちゃんは自分が1番じゃなきゃ嫌な人だ、飽きられてしまったのだろうと、私はかなり沈んでいた。それでも諦めずかっちゃんに今度こそ話そうと決めて、結局この日が来てしまった。
_出久side_
あなたはヘドロ事件後から性格が少し変わった。正確には、かっちゃんと話さなくなってから。だ。前は結構生き生きとしていたのに、大人しい子になってしまった。いい意味でだけどね。あなたの個性は"大自然"。自然を操ることが出来る個性。表向きは"天気"ってことになってるらしい。その力は威力をましていて、今や自分自身でも怖いと言っていた。その事もあるからか、弱々しくなってしまった。兄としては、活発な頃よりは心配は減っているが、性格が変わったこともまた心配である。
そんなことを考えていると、あなたが僕の制服の裾を引っ張った
推薦入学者はそりゃ怖いだろう、顔見知りが僕とかっちゃんしか居ないのだから。
校門に入ると、あなたは注目の的だった。美人でもあり、可愛くもあるあなた。それにプラスで推薦入学者という事は大きなことなのだろう。
僕達は2人ともA組だ。双子が同じクラスでいいのだろうか。
僕達はそう思いながらもバリアフリー対応なのか大きい扉を開けた
_勝己side_
教室の扉が開くと周りがザワザワし始めた
その噂の的はすぐに人に囲まれていた
…なんでクソデクがいるんだよ。って思いながらも、久しぶりに聞く噂の的の声に胸が高鳴る。…あいつの声久しぶりに聞いたなぁ、なんて。
すると静かに立っていたその人は、みんなキョトンとしている
あんなのが担任なのかよ。周りは入学式とやらでウキウキしている。そして何故か俺の後ろの席のこいつも。こいつが後ろとか調子狂うな、くそ。
クラスの面々が出ていってるのを見て俺も外に出ようとすると肩を叩かれた
…こいつらなんも知らねぇで、
…あいつは、あいつだけは誰にも渡さねぇ、























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!