第17話

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2022/02/17 09:51
永瀬side

暫くは、ただされるがままの状態の紫耀やった







けど、







スッ…


永「紫耀、、?」


平「、あった…かぃ…」


俺の背中にゆっくりと回ってきた腕…それは紛れもなく紫耀のものやった



紫耀が、自ら


しかも、“あったかい”って









ほんまに、嬉しい…っ


永「ふふ、暖かい?もうちょっと座ってたいたから、上から毛布掛けようか?」


平「、コク」


頷いた紫耀に、そこにあった毛布を引っ張って上から包んでやると









嬉しそうに、微笑んだ









うそやろ………





まじ、、、?









永「っ紫耀……嬉しい…?」









平「、ぅれ…しい、よ…」









ポロッ


平「っ、れ…ん、、?」



永「ほんまにっ……グス…ほんまに、良かった…っ…」


あの日から1週間







長いような、短いような









俺的には、長かったけれど









紫耀が









笑顔を見せました








岸「うぅ…グスッ、しょお゛~~~泣」


岩「笑ってくれて…っありがとう!」


神「頑張ったよ……紫耀っ…」


高「やっと一緒に笑えるねっ………ずっと待ってたよ…!」




皆も、大人のくせにボロボロ涙を流して


満面の笑みで、紫耀に抱き着いた









そして、紫耀は









平「グスッ……みんなっ……ずっと、信じられなくて………っごめんなさい…」


永「ううん。むしろ、1週間で俺らを信じられるようになってくれて、ありがとうっ。…紫耀は、凄いで。」


平「っ……ありが、とう…グス………みんな……綺麗、だった…、」


綺麗、?


永「顔が?」←


平「…目の、いろが…っ………あいつと、違かっ、た……優しくっ、て……あったか、くて…っ………みんなっ、なら……しん、よー…して、良いかな、って……」


目の色、か、、


確かに、目は口ほどに物を言う


口では良いこと言っても目が狂気的やったりとか


多分、あの女は口では「大好き、かわいい」


一件ええ事言っとるけど、目がそうではなかったんやろうな


永「うん……俺らは紫耀のこと、本当に大好き。信用してくれてありがとう。…これから、徐々に克服していこうな。」




平「グスッ……うんっ…」


紫耀


これから、ゆっくり


紫耀のペースで


人に慣れていこうな

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