” Déjà Vu ”
この組織は予知ができる能力と,その人が現れると目を離せなくなるほどの存在感があるという特性がある人が配属されるらしい。
ただ予知もすべてができるわけではなく、その予知の仕方も個人差があるようだ。
夢でみたりする人、それから瞬間的に頭によぎる人、ひとそれぞれらしい。
ちそんくんはベンチに寝そべって、空を眺めていた。
ちそん「実は僕はこうして空を眺める時間がいちばん生きていると実感するんです」
『え....?』
ちそん「空はもちろんみてるだけで綺麗だな、素敵だなとは思うけれど、、それ以上に」
” 空を見ている時は自由とはなにかを感じられる気がするから好きです ”
ちそんくんはそういうと幸せそうに笑った。
なんとなくだけれど、その瞬間彼にも色々あるのでは無いかと察してしまった。
その瞬間、1時限目がおわるチャイムがなった。
ちそん「...もう行かないと、、笑 サボってる僕の戯言を優しく聞いてくれてありがとう,また頼むよ」
なんていって優しく笑うとそのままかけていってしまったちそんくん。
私はほうきをもったまま立ち尽くしていただけだった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。