第5話

りんねスマホ落とす
22
2024/02/26 08:50
午後4時……そうスマホの時計が示す。

今の時期、4時といえば丁度日が沈み始め、窓ガラス一面が淡い炎の様な色に塗られる頃。

私は部屋のカーテンから差し込む日の色になんの関心も持たない。

また一刻と時計の数が変わる。

さて、なにをしようか……絵でも描くかー。


そう思いながらスマホの透き通った画面を指で撫でる。
途端なにかの落ちる音が響いた。所詮はそんな事であり、日常。

震度3……日本人なら驚くことなく生活を続けるであろう。

衝撃で落としてしまったスマホを顔色ひとつ変えずに拾う。

あ、いやスマホ落とすとかあり得んわ(白目)

だが、拾ったいつものスマホにヒビが……


何かが壊れた。








高速に降下していく身体……一瞬の出来事。

夕日の中で自殺かよあり得んわ。なんやねん。

意識は廻る前に消えていく。

自分の体とコンクリートに紅い血が染み込んでいくのが僅かに見えるが気にしない。

幻想郷行きてぇあとスマホ返せふざけんな😊🖕

刹那、頭上にアイアンメーデンらしき物体が出現した。

草なんだが。

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