前回のあらすじ
マフィアグループmmmr。数年前からあるそのグループの成り立ちを覚悟して聞くと、ただの面白話だった!!おわり!!詳しくは前回を見て!!
3年半前
瞳孤児院は、戦争孤児や捨てられた子供を保護し、現代社会に馴染んでいけるようにサポートをする施設です。
みなさまのご協力をお待ちしております
そんな放送が繰り返し流れる白い箱が、孤児院の周りを大回りに1,2,3,4と、永遠に回り始める。
私はこの時間が本当に大好きだ。
施設の大人は全員出払っていて尚且つ、施設の子供も一人を除いて外に遊びに行ってる
結論から言ってしまうと、この孤児院はいいやつの皮を被った犯罪集団だ。
孤児院といいながら、保護した子供の個人情報は、国には報告されずそのまま闇市にいきたまま売られたり、バラされて売られたりしている。
私は自分の6回目の誕生日を迎えたあの日、14になった一番年上のお姉ちゃんが怪しい車に乗せられて連れて行かれたあの時から、この孤児院の闇を知ってしまった。
そんないつ誰が死ぬか分からない状況で、誰かと仲良くなりたくもないし、大人なんてもってのほかだ。
でも、そんななかでも
この子だけは特別だった。
この子は孤児ではなくて、どこかのお金持ちがこの施設をちゃんとした施設だと勘違いしたのか、預けた子だった。足がなんでか動かないらしくて、車椅子で移動している。そのせいか、家では面倒を見るのも大変なんだろうけど、お金持ちならお手伝いさん雇えばいいのに、って最初は思ってた。
でもその子、話してみるとすごく明るい子で施設内でも友達の少ない私の遊び相手になってくれた。
基本的に外で遊ぶことができないその子と、そもそも外で遊ぶのが嫌いな私は、いつも中で遊んでいた
いっしょにいて楽しかったし、何よりこの子は私の前からいなくなったりしないって、安心できたから。毎日このこと遊べるようになってからはさびしい思いも、悲しい思いもしなくてよくなった。
彼?彼女には名前がなかった。今思えばきっとそんなわけもなかったんだろうけど、それでもまだ小さかった私はその言葉を信じた。
そんなくそみたいな、でもどこか楽しい孤児院の生活にもついに終わりが訪れた
そもそもお姉ちゃんが連れて行かれたのが14歳、今までの子達も15歳以上の誇示は見たことがなかった。当時の私の年齢は13歳・・つまりはもう時間の問題だったのだ。
どうして今まで気づかなかった・・・いや、気づかない振りをしてたのか。
どうしても、あの子との毎日が楽しくて、なくなってほしくなくて
ついにか、って。私の人生これだけか・・・って。
この孤児院で育てられたこの人生、生きた心地がしなかった。でもこの子といたときだけ、いきててよかったって、思えた・・。
まべつにいいや、もういいか、なんて思えないけど・・・それでも
精一杯の笑顔を見せて、大丈夫だよって。
知ってたんだ・・この子は。
でも、この子を巻き込むわけには・・・わけ、には・・
なきながら、私の手をつかんで何度もうなづくあの子に・・・私は、なんて名前をプレゼントしたんだっけ・・・。
急に門のほうで大きな音が聞こえ、地面が揺れる
咄嗟にその子を抱きかかえて、崩れ去る孤児院の壁をぼっと眺めた
ガラガラガラッ
そのまま、なきながらめめさんに連れて行かれて・・・しばらく精神が安定しない私のことを見ててくれて・・・
めめさんには里親を探すか聞かれたけど、私はめめさん達のしてることを知りながら、自らいっしょに働きたいと申し出た
~回想終了~
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。