第33話

32 SOS【修正完了】
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2024/12/14 15:55 更新




あなた
…う、ぁ……






息が苦しい



喉からひゅーひゅーとかすれた音が鳴る















あなた
…な、何で…アンタが……






メールは確かに青島君からだった




それは間違いない




そもそもこの男は私の連絡先だって知らないはずで














父親は懐から青島の携帯を取り出した








父親(和彦)
お前の同僚さんは優しいね
 ”ぶつかったとき” も丁寧に介抱してくれたよ








あなた
……いや…いやッ!






怖くて、怖くて






背を向けて全力で走った




鞄から自分の携帯を取り出す







震える手でよく知った番号を押していく























室井慎二
室井慎二
『室井だ』
あなた
…ハァッ、…室井さん…




室井慎二
室井慎二
『どうした…?』




あなた
た、助けてくだ…さい……






あなた
……私をお、おびき出して……アイツが……













室井慎二
室井慎二
『……なんだと?』
室井慎二
室井慎二
『すぐ行く。今どこにいるか教えてくれ』








あなた
…○○かいが——ッ⁈








突然手に激しい衝撃が伝わった





父親が携帯をあなたの手ごと蹴り飛ばしたのだ

















父親(和彦)
私の許可なしで他の男と勝手に連絡していたのかい
あなた
…や……(ガタガタ…








父親(和彦)
これは躾直しかな…















取調室の外から






室井の緊張が混じった声が聞こえてきた







青島俊作
青島俊作
室井さん?
どうかしたんすか








室井慎二
室井慎二
……あなたの父親が……彼女に接触してきたらしい











青島俊作
青島俊作
…は
恩田すみれ
恩田すみれ
なん、で……












…フフッ…








青島俊作
青島俊作
お前……やっぱ何か知ってんだろッ!
恩田すみれ
恩田すみれ
ちょっと青島君!!




青島が男の胸ぐらをつかんだ








ロリコンや犯罪者……和彦さんはそんな人じゃない
……和彦さんは優しい人なんだ。誰もそのことを知ろうとしない
娘さんはそんなあの人の懺悔を少しも理解していない。だから、話をする機会を作ってあげたんだ




男が恍惚の笑みを浮かべる





青島はそれも半分苛立ち紛れに








半分を恐怖に支配されながら聞いていた









青島俊作
青島俊作
……手前、そんなことのために
あなたさんを危険に…
そんなことじゃない!
これは大切なことだ!







和久平八郎
和久平八郎
おい青島
すみれさん
青島俊作
青島俊作
和久さん⁈
恩田すみれ
恩田すみれ
和久さん!







和久平八郎
和久平八郎
話は聞いた
ここは俺に任せとけ
そんで早く——








和久平八郎
和久平八郎
あなたさんを助けてやれ








青島俊作
青島俊作
……はい!
恩田すみれ
恩田すみれ
勿論です!









和久平八郎
和久平八郎
それと…室井さんよお
室井慎二
室井慎二
…はい







和久平八郎
和久平八郎
もう一度
あの子を救ってやれ
室井慎二
室井慎二
…分かりました!











青島俊作
青島俊作
室井さん!早く行きましょう!!
恩田すみれ
恩田すみれ
早く!







室井慎二
室井慎二
…あぁ分かった!




12月15日0:50
修正完了

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