第485話

なくならない傷
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2023/04/15 14:46 更新


私がモデルを辞めたのには他にも理由があった。
楽しかったわ。乗せてもらえるページも多くなって。


だけど、とある雑誌企業の社長が出てきてから私の人生は狂い始めた
ぺ・へジョン
ぺ・へジョン
しばらくここでお世話になります!ぺ・へジョンです!
社長
お、これまた綺麗な子だな〜これからよろしくね。

最初は普通の人だと思っていた。
いや、最初から違和感は感じてたけど、見て見ぬふりをしてたのね。


だってそうあって欲しかったから。


頭のてっぺんから足の先まで舐め回すような視線を送られて寒気がしたのも

妙に距離が近いのも

やたらと触ってくるところも

“きっと気のせいだ“

“わざとじゃないはずだ“

なんて、誤魔化して必死に取り繕って。
怖いじゃない。もしはっきり断りでもしたら?不快な思いをさせれば?

私はこの仕事ができなくなるかもしれない。

この社長はうちの事務所がペコペコしてるお偉いさんだった。だから配属してもらえた
ことがとても嬉しかった。


けれど、“あの日“はやってくる


いつも通り地獄のような1日を耐え切って、ぐったりして家に帰ろうとした時だった。
社長
へジョンちゃん。
ぺ・へジョン
ぺ・へジョン
っ、はい

ねっとりした、下心のある声に寒気が走る
社長
ちょっと明日の撮影で話したいことがあるから、おいで
ぺ・へジョン
ぺ・へジョン
、いえ、あの …
社長
あれぇ〜?いいのかな〜そんな態度取って。
君をモデルできなくさせるなんて簡単なことなんだよ?
ぺ・へジョン
ぺ・へジョン
っ … !!
ぺ・へジョン
ぺ・へジョン
行き、ます

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