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第13話

彼ら(悪魔の五つ子)の母親について
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2024/04/04 11:00 更新
※ 

  母親 、 過去 捏造 
ライオ
少し聞きたい事があるんだが
そう言う神覚者ライオ・グラウツは悪魔の五つ子デビルクンタブレットの長男であるドゥウムに話しかけた。
それはマッシュ・バーンデッドが無邪気な淵源イノセント・ゼロを倒したすぐ後。勿論、無邪気な淵源イノセント・ゼロの時間魔法で生き返ったばかりの次男、三男、四男もその場に居た。
先程まで敵として戦い、負けた相手。そして同じく神覚者オーター・マドルとその弟子達、ドット・バレットとランス・クラウン。同じく神覚者レイン・エイムズとその弟、フィン・エイムズ。
彼らが戦った悪魔の五つ子デビルクンタブレットの母親について、だ。
見るも無惨な姿になってしまったマゴル城、その中に彼らの母親と見られる人物の姿は無かったのだ。人間、生きていれば誰しも母親というものが居る。居ない事はありえない。
彼らの母親はどこに居る とライオは長男に問いただす。
ドゥウム
…知りたいのか
そう、深刻な顔をしてドゥウムは顔を伏せた。聞いてはならぬ事だったか とライオは少し落ち込む。
ドゥウム
教えてやってもいいが、その前にマッシュもここへ連れてきた方が良いだろう
ライオ
…分かった連れてこよう
一応マッシュも彼らの末っ子にあたる家族なのだ。断る理由はライオに無かった。

そうして連れてきたマッシュ、兄弟達を見るなり「誰」と口に出していた事は言うまでもないだろう。
ドゥウム
俺達の母親について…だったな
ライオ
嗚呼、教えてくれ。今どこに居るのか
少し間を置いた後、ドゥウムは語り出す。彼らの母親について…。その話をマッシュ含むその場に集まった悪魔の五つ子デビルクンタブレットは顔を伏せ、耳だけ話に傾けた。
ドゥウム
最初に…俺達は別々の母親から生まれている
ライオ
別々…なのか
エピデム
それぞれ、魔力の特段強い女をお父様が見つけ出し、産ませる
エピデム
お父様に心臓を捧げますから、子はより強い方が良いという考えでしょうね
もぐもぐとこの場において場違いなプリンを食べながら三男エピデムは説明する。
確かに兄弟と言われても彼らは似ても似つかない姿、形だとは思っていたが…とライオは思う。
それもそうだろう、特段力の強い者。欲望に忠実であり、飽き性の者。プリンに異常な程の愛情を注ぐ者。常にハイテンションな者。強い承認欲求を求めすぎた故に、父親の本心に気づかなかった者。そして、自分より人を大切にする善良の心を持つ者。と、本当に家族なのかと疑う程、似ていないのだから。
ドゥウム
そして母親は俺達を産んだすぐ後、殺されている
ライオ
まさか無邪気な淵源イノセント・ゼロが…
ドゥウム
嗚呼、そうだ
信じられないという顔をするライオ。という事は …と兄弟達の顔を見る。
彼らは実の母親を見た事がないという事…気の毒だな… とライオは呟いた。
デリザスタ
別に興味ねぇーし
ファーミン
どうでもいい。それよりお前の目玉、くれよ
マッシュ
え、嫌ですけど
ドゥウム
ファーミン、やめろ
ドミナ
僕達にとっては、母親は要らない存在…と教えられてきました
隣がうるさくなるだろうと見越したドミナは隣を無視し、僕達の教えについて話し始める。
ドミナ
育ててきてくれた人は僕の場合…口も目も抉り取られ顔に包帯を巻いた使用人でしたから
エピデム
そういえばそうでしたね、ドミナは地下牢で育てられていましたか
話が進む度、彼らがどんな生活をし、どんな教えを習ってきたか…耳を塞ぎたい程に無惨な話だった。
ドゥウム
お前達は知らないだろうが…
と急に話に入ってくるドゥウム。先程の騒ぎはどうしたのかとドゥウムの後ろをチラリと見ればマッシュは拳を出し、次男のファーミンは横たわり、後ろで爆笑している四男デリザスタ。という構図が出来上がっていた。
ドゥウム
特に、マッシュ。お前の母親は一度、城を抜け出している
デリザスタ
子は母に似るってか?チョーウケる
マッシュ
僕?
ライオ
と、いう事は…ナイスガイの母親は生きているのか?
ドゥウム
いや、お父様は痛めつけた上に殺されている
マッシュの母親だけが痛めつけられていたな と思い出した様に顎に手を置くドゥウム。
平和一家とも言える家族を持つライオには内容が重すぎた様だ。
ライオ
悪い事を聞いたな、すまん。思い出したくもないだろう
ドゥウム
いや、良いんだ。俺達は慣れている
慣れというものはどれだけ恐ろしい事か…とライオは思う。
彼らは命令であれ幼少期から人殺しを行っていたという。
多少例外は居るものの、命令されてやった事だ。人殺しをした観点から言えば罪は重い物になるだろう。しかし、命令されてやった事も事実。
分かった とライオは事実を重く受け止めた。












                 𝑒𝑛𝑑 _ 。

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