翌日、機材やら猫やらをもろもろ抱えて、俺はころんの家にやってきた。
ここ借りるぞー、と一声かけてドアを開ける。
猫たちを離して、粗方荷物整理ができたところでリビングに向かう。
勢いで言ってから、窓をぴしゃりと開けた。
久しぶりの太陽の光なのか、ころんはギュッと目を瞑った。
冷たくて新鮮な空気が部屋へ流れ込む。
取り敢えず納得したようで、彼はココアに口を付ける。
慌てて辺りを見渡すと、鳥籠の中で震えている鳥の姿が。
下には猫が物珍しそうに群がってる。
完璧に返されて言葉が出ない。
クソ、こいつに負ける日がくるとは…
ころんにとって、この家は‘’檻‘’。
檻と言ったらあまりいいイメージはないが、身を守ってくれるものでもあるんだ。
動物園で、猛獣と人間を隔てる檻と一緒。
顔を見合わせて微笑む。
窓からは、鳥の囀りと陽の光が部屋に舞い込んでいた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。