言葉を選んでいると、いるまが俺をじっと見つめていた
突然の質問に言葉を失う
恋愛経験のない俺にとって "付き合う" というのは、とても
ハードルの高いものだ
こんな曖昧な気持ちのまま付き合ってしまっていいのか
いるまにも迷惑がかかるんじゃないのか
そんな考えが頭の中を駆け巡っていく
…でも、俺は
曖昧な返事をした俺に、いるまが楽しそうに笑いかける
俺は下手な笑顔を顔を作りながら、言葉を探す
まとまった考えをようやく告げた時には、いるまは俺の机に
頬杖をついて笑っていた
その笑顔に、少しだけドキッとしたのはきっと気のせいだろう
俺たちはその日、おかしな取り決めをかわした
条件付きの恋人として、付き合うことになった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。