夕方、自宅の台所でカレーを煮込んでいると扉が開く音がした
しばらくして、父さんが台所に顔を出す
俺の律儀な報告に、父さんはわかりやすく驚いていた
兄さんの提案により、重要なことは家族の間で報告し合うのが
我が家の決まりとなっていた
相手が男であることに、父さんはまた目を丸くする
まあ息子の初恋人が男と聞いたら、誰でも驚くだろう
そう言うと父さんは、仕事着のまま食卓椅子に腰をかける
まずは洗濯機に仕事着を入れてくれと、何回行っても直らない
しかし家計を支えてくれているのは父さんのため、あまり強く注意することはできない
俺がそんな心境で目を向けていると、父さんが感慨深げに言う












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。