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第12話

⑫二人の王子様
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2022/09/18 12:11 更新
モリー
モリー
それじゃあ今日は子ども達のこと、よろしくね!
エリー
エリー
まかせて!
デート楽しんできてね。
あなた6歳。6月のあるよく晴れた日のこと。


今日はモリーとアーサーの結婚記念日だ。


二人はデートに出掛け、子ども達はエリーとアランが1日預かることになった。


日中はいつも通りアランスクールで勉強をしたり、みんなで遊んだりし、あっという間に1日が終わろうとしていた。
エリー
エリー
さぁ、そろそろおやすみの時間よ。
寝る前の絵本、今日は誰に選んでもらおうかな~。
あ!お手伝いたくさん頑張ってくれたジニーにお願いしようかな。
ジニー、どれにする?
ジニーはうれしそうに本棚に駆け寄り、少し悩んで1冊の絵本を選んで、エリーに手渡した。

それは、淡い水彩画で描かれた、きれいな絵の少し大きな絵本だった。

王子様と女の子が、魔法の石を探す冒険をする、あなたのお気に入りの絵本の一つだった。
エリー
エリー
……………………………
………………………………
…………………………………

『王子はマリアの前に膝をつき、そっとマリアの手をとって、優しく口づけをしました。

そして、あの魔法の石がついた指輪をマリアの薬指にはめて、こう言いました。

「僕のプリンセスになってください。」

マリアは微笑み、頷くと、周りで見守っていた野花や妖精達が、拍手をしたり、祝福の言葉をかけたりと、それはそれは大騒ぎでした。

そうして、不思議な森の小さなお城で、二人は末長く幸せにくらしましたとさ。』

おしまい。

さぁ、みんな、おやすみなさい。
電気消すわよ。


静かな夜に、ふくろうの声が時折聞こえる中、子ども達は夢の国に旅立っていった。




次の日、朝食を済ませた後、ジニーとロンはアランスクールでお勉強、パーシーとジャックは庭小人退治、あなたはフレッドとジョージと一緒に、家の近くの野原で遊んでいた。
(なまえ)
あなた
すっご~い!
クローバーびっしりだね!
あ!そうだ!
パパから教えてもらったんだけど、葉っぱが4枚になってるクローバーを見つけると、幸せがやってくるんだって!
でも全然見つかんないんだよね~。
ジョージ
ジョージ
へー!
幸せゲットしようぜ!
フレッド
フレッド
よし!
誰が最初に見つけられるか競争だ!

よーいスタート!
3人はそれぞれ少し離れた所でしゃがみ込み、四つ葉のクローバーを探し始めた。

しばらくして…
双子
双子
あ!!
双子は顔を見合わせ、にやっと笑い、少し離れた所で真剣に四つ葉のクローバーを探しているあなたの前に立った。
双子
双子
あなた!
(なまえ)
あなた
え?
あなたは顔をあげ、2人がいることに気付き、立ち上がった。
(なまえ)
あなた
どうしたの?
すると2人は片膝をつき、フレッドはあなたの右手、ジョージはあなたの左手をそっととり、手の甲に優しくキスをした。
(なまえ)
あなた
!!!
そして、びっくりして固まっているあなたのそれぞれの薬指に、四つ葉のクローバーを巻き付けて、指輪にしたのだ。
双子
双子
ぼくのプリンセスになってください。
あなたは微笑み、二人の顔を交互に見つめた。
すると、空から誰かの声が聞こえ、それはだんだん大きくなり、3人は空を見上げた。
庭小人
きゅ~~~~!!!
庭小人
ぎゃ~~~~!!!!
庭小人
ぴ~~~!!!!!!
どっか~ん!!!

庭小人が次々に空から降ってきて、地面にぶつかりフラフラと目を回しているのだった。
(なまえ)
あなた
ぷっ!!
あははは!
妖精じゃなくて、庭小人が大騒ぎだね!
双子
双子
あはは!
フレッド
フレッド
パーシー達だな~。
良いとこだったのに!
ジョージ
ジョージ
まったくだ!
よし!庭小人投げ返してやろうぜ!
2人はフラフラの庭小人をつかみ、パーシー達がいる方へ走り出した。

その後ろから、あなたは2人に向かって大きな声で言った。
(なまえ)
あなた
フレッド王子!
ジョージ王子!

ありがと~!!!
2人は振り返り、ウインクをしながらにやっと笑い、ハイタッチをしたのだった。

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