ご覧いただきありがとうございます!
作成をする際によくわからず、一話と三話の順番が逆なってしまいました…
タイトルの左にある①などの数字が正しい順番です。
読みにくくて申し訳ありません。
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さっきまでの大騒ぎとは対照的に、静かでゆったりとした空気が包むウィーズリー家のリビングでは、子ども達を寝かせ、誕生日会の片付けを終えた大人4人が、ウイスキーを片手に、くつろぎながら後夜祭をしていた。
その後も、思い出話に花を咲かせ、夜がふける頃、エリーはいつの間にか眠りについていた。
夢の中では、エリーの子どもの頃の思い出が繰り広げられていた。
エリーは物心ついた頃から、孤児院ひまわりの家で暮らしていた。
輝くようなブロンドの髪、ディープブルーで大きな瞳、透き通る白い肌の美少女だった。
同い年のアランもエリーと同様、小さい頃からひまわりの家で暮らしていた。
黒い髪に、切れ長の黒い瞳、高くはないが鼻筋が通った美少年だった。
自分達がなぜここで暮らしているのか、自分のルーツは何なのかは知る術もなかった。
アランは本が大好きだ。
記憶力が飛び抜けて良いアランは、本を読むとほとんど暗記することができた。
エリーはそんなアランに、物語を話してもらうのが何よりの楽しみだった。
いつしかアランは、読んだ本だけでなく、自分で創作した物語をエリーに話して聞かせるようになった。
2人が暮らすひまわりの家は、イギリス南東部の田舎にある養護施設だ。
入れ替わりは時々あるが、いつも2、30人程の子ども達が、複数の職員に世話をされながら暮らしている。
先生達は交代で勤務をしていたので、お気に入りの先生はいたが、親子のような関係を築くのは難しく、エリーにとって本当に心を許せるのはアランだけだった。
ひまわりの家には、時々里親希望の大人達がやってきて、子ども達の様子を見たり、一緒に遊んだりすることがあった。
美少女のエリーは特に目をひくので、里子候補にあがることも多かった。
しかし、エリーが里子になることは結局なかった。
それには理由があり、エリーの感情が高ぶると、不可思議なことが周りで起きるからだ。
特に負の感情が強い時は、物が倒れたり、壊れたりするので、里子候補として里親の家に行っても、気味悪がられてすぐに施設に帰されてしまうのだ。
そんな事が何度かあり、エリーに興味を持った人が現れても、先生達がうまく誘導して、里子候補にならないようにしていった。
アランも美少年だったので、エリーと同様、里親希望の人の目をひいた。
しかし、アランはエリーの前以外では陰気で近寄りがたい雰囲気があるので、エリー程里子候補にあがることは少なかった。
たとえ候補になったとしても、エリーと離れたくないアランは、里親希望の人に対して最悪の態度を示したので、アランもまた、今まで里子に決まることはなかったのだった。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。