第2話

② 初めてのバースデー
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2022/09/02 04:35 更新
今日は双子とあなたの初めての誕生日。

フレッドとジョージは、小さな足でよちよちとかわいらしく追いかけっこをしている。

まだ歩けないあなたは、ハイハイで2人をおいかけたり、つかまり立ちをしたりしている。

(なまえ)
あなた
ふー!(フレッド)
じょー!(ジョージ)
少しだけおしゃべりが上手になったあなたは、愛らしい声で二人に呼び掛けた。

ふと、テーブルの上にある、たくさんの本を目にとめるあなた。

椅子に手をかけ、立ち上がり、手をのばす…

指先が本に届き、うれしそうに笑うが、次の瞬間、バランスを崩し…
(なまえ)
あなた
!!!?
双子
双子
あー!!
ジャック
ジャック
あなた!!!
パーシー
パーシー
!!?
チャーリー
チャーリー
わー!!!
ビル
ビル
あぶない!!!
よろけたあなたにフレッドとジョージが抱きつき、倒れそうになる3人をジャックとパーシーが抱え込み、落ちてくる本をチャーリーが押さえた。

…が、本が多くて支えきれず、厚い本が1冊、あなたの上に落ちてきそうに…!

パシッ
ビル
ビル
っぶなかった~!
みんな大丈夫!?
少し離れた所で、お誕生日会の飾り付け作りをしていたビルが、間一髪で本をキャッチした。
(なまえ)
あなた
んぎゅー♪
双子
双子
ぎゅぎゅ~!!
みんなでくっついて、もみくちゃになっていることが楽しいのか、あなたと双子は楽しそうにキャッキャと笑いだした。

そんな3人を見て、4人の兄達も声をあげて笑った。
ビルはウィーズリー家の長男。
1970年11月29日生まれの9歳だ。
賢くしっかり者で、サラサラの赤毛の美少年のビルは、みんなの頼りになるお兄さんだった。


チャーリーはウィーズリー家の次男。
1972年12月12日生まれの7歳だ。
体を動かして遊ぶことと、生き物が大好きな男の子で、特に大好きなドラゴンについては、何でも知っているほどだ。


パーシーはウィーズリー家の三男。
1976年8月22日生まれの3歳だ。
まだ幼いにもかかわらず負けず嫌いで、兄達と一緒に本を読んだり、勉強をすることが大好きな少年だ。


ジャックはガーネット家の長男。
1976年10月6日生まれの3歳だ。
妹のことが大好きで、お世話も進んでやってくれる、優しいお兄ちゃんだ。
母エリー譲りのブロンドのきれいな髪をした、ビルに負けない程の美少年だ。



そんなすてきな兄達に囲まれて、あなたと双子はスクスクのびのびと成長しているのだった。
エリー
エリー
何なに~?
バースデーケーキ作りに奮闘中のあなたの母エリーは、鼻やおでこにクリームをつけた顔で子ども達の部屋を覗き込んだ。
モリー
モリー
ちょっとエリー!
クリームを床にたらしながら歩き回らないでちょうだい!
エリーに続き、モリーもキッチンから顔をだし、微笑みながら子ども達を見つめた。
モリー
モリー
あらあら!
ほんとあなた達は仲良しね~♪
アーサー
アーサー
…なんかすごい体勢になってるけど、みんな怪我はないかい?
アラン
アラン
おお!
シャッターチャンス!
誕生日会の会場作りをしていたアーサーとアランも顔を出した。

カメラが趣味のあなたの父は、すかさずシャッターを切るのだった。




何とかお誕生会の準備が整い、一番星が空に輝く頃、いよいよパーティが始まった。

ビルが弾くピアノに合わせてみんなで歌ったり踊ったり、魔法で色とりどりの花火が上がったり、アランが撮った、あなた達がお腹にいる頃からの思い出の写真を放映したり、魔法で自分で動くぬいぐるみ達による人形劇をしたりなど、とても賑やかで楽しい時間が過ぎていった。

もちろん料理はモリー特製のものばかりで、ほっぺが落ちるほどおいしく、みんな夢中で頬張っていた。
モリー
モリー
さぁ!
エリー特製のバースデーケーキを切り分けたわよ!
どうぞ召し上がれ!

料理が苦手なエリーは、モリーに大分助けられながら、大きくてカラフルな三段のデコレーションケーキを作った。


ケーキのてっぺんには、ちょこちょこと動き回る、フレッドとジョージとあなたの人形がのっている。


自分の前にケーキが乗ったお皿が置かれると、目を輝かせながら、夢中で手を突っ込み、口に運ぶ3人。


あなたはうっとりとした笑顔で、ほっぺを手でポンポンとやる、『おいしい♪』のポーズを何度もした。


あなたの顔は、口の回りだけでなく、ほっぺまでクリームだらけになっていた。


すると双子は、隣に座るあなたの方に身をのりだし、あなたのほっぺについたクリームをアムアムと舐めだしたのだ。

フレッド
フレッド
あ~む!
ジョージ
ジョージ
んま~♪
妹が大好きなジャックは、ガタッっと音を立てて立ち上がり、文句を言う。
ジャック
ジャック
あ!こら!
フレッド!ジョージ!
エリー
エリー
ちょっとアラン!
シャッターチャンスでしょ!
早く!
モテモテな愛娘の姿を呆然と見ていたアランは、エリーの言葉で慌ててシャッターを切ったのだった。

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