第3話

① 始まりの日
685
2022/09/02 04:36 更新
ご覧いただきありがとうございます!

作成をする際によくわからず、一話と三話の順番が逆になってしまいました…

タイトルの左にある①などの数字が正しい順番です。

読みにくくて申し訳ありません。




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小鳥がさえずり、柔らかな光がそっと抱きしめてくれているような、ある春の日。


隠れ穴からは、いつも以上に賑やかで、幸せな声が響き渡っていた。

双子
双子
おんぎゃあ!!
おんぎゃあ!!
アーサー
アーサー
モリー!
あぁ…なんてすばらしいんだ!
あぁ…なんてかわいい…
ありがとう…モリー、君は最高だ!
目を潤ませながら、アーサーはモリーの手を握り、モリーと産まれたばかりの二人を見つめていた。
モリー
モリー
アーサー…
…はぁ~…やっぱり、双子は一筋縄ではいかないわね!
無事生まれてきてくれて、本当に良かったわ。
エリー
エリー
モリー!
あぁ…あなた、本当にすごいわ…
お疲れ様…
本当におめでとう!
モリー、私も、あ…くる……
んあ~~!!!痛い痛い痛い!!!
アラン
アラン
エリー!!!
アランは苦しむエリーを真っ青な顔で見つめ、握る手に力を込めた。
そこへ、双子を産湯に入れていた産婆魔女が、洗われてきれいになった双子を連れて戻ってきた。
双子
双子
おんぎゃあ!
おんぎゃあ!
産婆魔女
さすが双子だね~!
泣き声まで息ぴったりじゃないか!
さぁさ!
ママのおっぱい、たくさんお飲みな~!
双子はモリーの胸にくっつき、小さな口を一生懸命動かす姿がなんとも愛おしく、幸せなな空気で充たされていた。
その空気を壊したのは、エリーの叫び声だった。
エリー
エリー
んあーーー!!!!
もうダメ!!!
痛い痛い痛い痛いーーー!!!
産婆魔女
だから痛み止めの魔法薬を使えって言ったのに!
まぁ、赤ちゃんに影響したらやだからって、使わなかったあんたの心意気は感心するよ。

お、赤ちゃん、大分降りてきてるよ!
もう一踏ん張りがんばりな!

次の波が来たら、思いっきりいきむんだよ!
エリー
エリー
んん~~~~!!!‼️!!!!
1978年4月1日  11時38分

小さなかわいい女の子、あなたは、初めて触れる空気を体全体に満たすように、元気な産声をあげた。

その傍らには、汗だくで微笑むエリーと、満面の笑みを浮かべるモリーとアーサー、そして、真っ青な顔でエリーのベットにもたれながら気を失う、アランの姿があった。

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