今日はエリーの11歳の誕生日。
休日だったが、いつも通り起きて、朝食をとり、朝の準備を済ませ、アランにいつもお話しを聞かせてもらっている大きな楠の木の根本にやってきた。
いつの間にか、木の枝の真ん中に、茶色の小さくてかわいらしいフクロウがとまっていた。
するとフクロウはエリーの頭の上に何かを落とし、「ホーッ」と一鳴きして飛び立っていった。
頭が追い付かず、ボーッとするエリーの手から、アランは手紙をとり目で文字を追った。
ボーッとするエリーの手をひき、アランはひまわりの家に戻り、玄関から2番目の部屋『施設長室』の扉をノックした。
アランとエリーは部屋に入り、扉を閉めた。
施設長は穏やかで優しい高齢の女性だ。
昔は最前線で子ども達のお世話をしていたが、高齢で思うように体を動かすことができなくなり、時々子ども達の前に顔を出す程度になっていた。
いつもニコニコと優しい笑顔で子ども達を見守っていた。
アランは施設長に手紙を渡すと、施設長は眼鏡をかけ、読み始めた。
エリーは目を見開き、驚きすぎて声も出せずにいる。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!