第4話

④ ホグワーツからの手紙
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2022/09/03 01:08 更新
今日はエリーの11歳の誕生日。

休日だったが、いつも通り起きて、朝食をとり、朝の準備を済ませ、アランにいつもお話しを聞かせてもらっている大きな楠の木の根本にやってきた。
エリー
エリー
アラン。
おはよう。
ねぇ、今日は何の日か知ってる?
アラン
アラン
エリー、おはよう。
う~ん…そうだなぁ…
エリマキトカゲの日とか?
エリー
エリー
アランったら!
もう知らない!
アラン
アラン
あはは!
冗談だよ!
エリー、お誕生日おめでとう。
エリー
エリー
うふふ♪
ありがとう。
それで?
贈り物はお祝いの言葉だけかしら?
アラン
アラン
じゃあ、トカゲ柄のエリマキでも編んであげようか?
エリー
エリー
もう!
アランったら!
……あら?
いつの間にか、木の枝の真ん中に、茶色の小さくてかわいらしいフクロウがとまっていた。
するとフクロウはエリーの頭の上に何かを落とし、「ホーッ」と一鳴きして飛び立っていった。
エリー
エリー
いたっ!
もう、何よいったい…
え?手紙かしら?
私の名前が書いてあるけど…
アラン
アラン
ふくろうからのバースデーカードかもね(笑)
開けてみなよ。
エリー
エリー
うん…
えっと…

『ホグワーツ魔法魔術学校
校長 アルバス・ダンブルドア
マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、
最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟会員


親愛なるミサ殿

このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
明日未明に、ホグワーツ副校長である私、ミネルバ・マクゴナガルがご説明にあがります。
明日お会いできるのを心より楽しみにしております。
なお、施設長には話しを通してありますので、ご同席願います。

敬具

副校長 ミネルバ・マクゴナガル』



………え?
何???え?????
頭が追い付かず、ボーッとするエリーの手から、アランは手紙をとり目で文字を追った。
アラン
アラン
魔法魔術学校…
エリーは魔女ってことか…?

う~ん…
誰かのいたずら…?

でも、エリーが本当に魔女だとしたら、今まで起きた不思議なことの説明がつくな…

エリー?
お~い!エリー!!
エリー
エリー
………え?
アラン??

私、魔女なの?
アランのお話しにでてくる、魔女のマリーちゃんみたいに??
アラン
アラン
今はまだ、本当か嘘かわからない。
とにかく、施設長の所に行ってみよう。
ボーッとするエリーの手をひき、アランはひまわりの家に戻り、玄関から2番目の部屋『施設長室』の扉をノックした。
施設長
はーい。どうぞ~。
アランとエリーは部屋に入り、扉を閉めた。

施設長は穏やかで優しい高齢の女性だ。
昔は最前線で子ども達のお世話をしていたが、高齢で思うように体を動かすことができなくなり、時々子ども達の前に顔を出す程度になっていた。
いつもニコニコと優しい笑顔で子ども達を見守っていた。
施設長
あら、アランとエリー、おはよう。
何か私に用事かしら?
アラン
アラン
施設長、さっき楠の木の下で、エリーがふくろうからこの手紙を受けとりました。

そこにあなたのことが書いてあります。
何かご存知でしたら、教えていただけますか?
アランは施設長に手紙を渡すと、施設長は眼鏡をかけ、読み始めた。
施設長
まぁ!ホグワーツから手紙がきたのね!

……………
そう……
いよいよなのね!

もうあの日からそんなに時間がたってたなんて、信じられないわ。
アラン
アラン
施設長、どういうことか説明していただけませんか?

この手紙は誰かのいたずらではないということですか?
施設長
そうねぇ…
アラン、あなたは本当は聞いちゃいけない話しなんだけど…

いいわ!
アランなら信用できるわね!
ただし、この話しは絶対誰にも話してはいけませんよ、アラン。
アラン
アラン
はい。
誓って誰にも話しません。
施設長
結論からお話しすると、この手紙は本物です。
エリーは一人前の魔女になるため、この手紙を送ったホグワーツという学校に通うことになります。
エリーは目を見開き、驚きすぎて声も出せずにいる。
施設長
エリーはひまわりの家にまだ赤ちゃんの頃やってきたの。

夜のうちに、玄関の前にかごに入れられて置き去りにされていて、名前も、誰が連れてきたかも、何もかもわからなかったわ。

とってもかわいくて、よく笑う子だったわ。

でも、他の子とは違う所があったの。

アラン、あなたも、エリーの周りで不思議なことが時々起こることは、よく知ってるでしょ?

初めてエリーが不思議なことを起こしたのは、1歳の頃だったわ。

誰も見ていないすきに、一人で階段を登ってしまったの。

一番上まで登った時、私が階段の上にいるエリーを見つけて、驚いて大声で名前を呼んでしまったの。

すると驚いたエリーは足を滑らせてしまってね。

落ちると思ったんだけど、不思議なことにそうはならなくて、まるで見えないシャボン玉に包まれてるように、ポヨン、ポヨン、と階段を落ち、私の腕の中に来たのよ!

エリーには傷ひとつなくニコニコしていて、本当にびっくりしたわ!

それからもいろいろ不思議なことがあったけど、それが魔法だと知ったのは、ちょうど1年くらい前だったわ。

今日のように私の元に手紙が来て、その翌日にホグワーツの副校長先生が訪ねてきてくれたの。

はじめは私もとても信じられなかったわ!

でも、彼女の話しを聞いて、魔法を目の当たりにしたら、信じざるを得なかったの。

だから、私はエリーが魔女であること、魔法の学校に通うことになることは、実は一年前から知ってたのよ。

今日まで話してはいけないことになっていたから、言えなくてごめんなさいね。

エリー
エリー
私は………魔女………………
施設長
いきなりこんな話しを聞かされて、驚くのも無理はないわ。

エリー、とにかく一旦落ち着いて、今日は早く夕飯を済ませてお眠りなさい。

そして夜中の3時になったら、一人でここにいらっしゃいね。

アラン、心配でしょうけど、あなたは何も聞いてないし、何も知らない。
いいこと?
あなたは部屋でおとなしく朝まで眠るのですよ。

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