
りうらside
知らない人と電話してるりうらの彼氏のないくん
電話が終わったらしく俺のところに向かってくる
しまった、地雷を踏んでしまった、、、
すぐに謝る俺、
これで大丈夫なはず、、、
ないくんは愛情表現の仕方が下手な人だった
今みたいに思ってもない暴言を吐いたり、
酷いときには暴力も受けたりした
夜遊びもしている
さっきの電話の相手もきっと夜一緒に寝た人だろう
もう辛い、別れたいって
友だちに泣きながらすがったこともあった
でも、そんなことどうでもよくなるくらい
ないくんからの愛情が嬉しかった
さっきまで俺を包んでくれていた温もりがなくなる
俺は多分、いや完全に
ないくんに堕ちている
ないこside
俺は昔から愛情表現が苦手だった
言葉にしたいこと、行動で示したいことが
自分の思い通りにいかずに、
恋人を傷つけた
そんな俺を見て、今までの恋人は全て
俺の前から去っていった
でも、りうらだけは違った
俺がどんなにりうらに八つ当たりして
酷いことをしても、
まるで全て自分が悪いように謝ってくる
最初は俺に堕ちているのだろうと思い
哀れに思った
だけど、時間が経つにつれて
ほんとうに堕ちているのは
俺の方だと気づいた
そんなりうらの優しさに漬け込んで
今日も暴言を言う
End












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。