続きです
付き合ってから、俺の世界はずっと幸せな世界だった。それなのに、最近の俺の心には冷たい風が吹き荒れている。
きっかけは、恭平のプライベート用のインスタのフォロワー欄で見つけてしまった。ある可愛い女の子のアカウント、、しかも相互フォローしていたのだ
気になって仕方がないのに、「重いやつ」って思われたくなくて、面と向かって聞くことができない。おまけに最近は個人仕事が忙しくてなかなかスケジュールが被らず、会えない時間がさらに俺のもやもやを大きくさせていた。
楽屋の隅でため息をついていた俺に、流星くんが声をかけてくれた。耐えきれなくなって事情を話すと、
「そんなん、直接聞いた方が絶対すっきりするって!」
と背中を押され、俺はついに勇気を出すことを決めた。
数日後、やっと仕事現場で二人きりになれた瞬間、俺は意を決してスマホの画面を見せた。
恭平は一瞬きょとんとした後、あっさりと答えた。
その場に膝から崩れ落ちた。なんだぁ、いとこか……。一気に肩の力が抜けて、安心感が押し寄せてくる。
そんな俺を見て、恭平がニヤニヤしながら顔を覗き込んできた。
からかうような言い方に、張り詰めていた糸が切れて、視界がじんわりと潤む。
半泣きで、でも心の底から安心した笑顔を見せると、恭平が目を見開いて胸をグッと押さえた。そして驚くような言葉を突然恭平は発した。
突然のプロポーズに耳を疑う俺に、恭平はドヤ顔で胸を張る。
男同士だし、日本の法律ではまだ……と言いかけた俺に、恭平は少し真面目な顔をしてスマホを取り出した。
恭平が、俺のためにそんな難しいことを一生懸命調べてくれた。その優しさが嬉しくて、胸の奥のブリザードは完全に溶けて消えていた。
その後、俺たちはメンバーに報告。
大賛成してくれて、マネージャーやお偉いさんにも直談判。異例のことではあったけれど、俺たちの本気度が伝わり、無事に手続きを進められることになった。
そして、ファンへの公式発表の日。
正直、どんな反応をされるか怖くて、スマホを持つ手が震えていた。けれど、コメント欄を開くと、そこには温かい言葉があふれていた。
『えーっ!みちきょへ、おめでとうすぎる!!😭✨』
『一瞬ヒヤッとしたけど、女の子じゃなくてみちきょへなら大歓迎!末永くお幸せに♡♡』
『二人が幸せならそれが一番の正解!これからも応援するよ🎉』
もちろん、中には否定的な意見もあったけれど、他のファンのみんなが「二人の人生なんだから外野が口出すことじゃない」「お祝いしようよ!」と言い返してくれて、綺麗に収まっていった。たくさんの人に守られているんだと、涙が止まらなかった。
泣いていると、恭平が優しく俺の涙を拭って、引き寄せる。
まだ見ぬ青い海や、見たことのない景色を想像しながら、二人の未来の計画を立てる。ここから始まる『ちゅきちゅきハネムーン』は、きっと最高に輝いているはずだ。
お話が急展開でしたがついていけましたか?笑
「ちゅきちゅきハネムーン」まで見守ってくださるとうれしいです、✨












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!