【登場人物】みっちー × 恭平
「出会ったあの瞬間から、俺の恋はマッハ728で暴走してた」
今思えば、始まりは数年前、同期として恭平に出会ったあの瞬間だった。
少女漫画みたいな劇的な何かがあったわけじゃない。だけど、ふとした時に俺に向けられる恭平の無邪気な笑顔を見た瞬間、まさに「マッハ728」のスピードで、俺は恭平に目を奪われていたんだと思う。
でも、当時の俺はその気持ちの正体がわからなくて、
そう自分に言い訳をして、胸の奥のトキメキをずっと認めないようにしていた。
そんな俺が、ついにキャパオーバーする日が来た。
きっかけは昨日、仕事の合間に恭平と交わした、本当になんてことない会話だった。
恭平特有の、軽くて、ちょっとからかうような「ちゅき」。
言われた瞬間は「何言うてんねん」ってツッコんで終わったはずなのに、翌日になっても、俺の頭の中はその言葉でパンクしそうだった。
楽屋のソファに座って、スマホを見るフリをしながら、思い出すたびに口元が緩んでしまう。
すぐ近くにいた流星くんと長尾が、冷ややかな視線を送ってきた。
と流星くんにストレートにトドメを刺された。
慌てて否定しようとしたけど、二人にこれまでの行動——恭平の隣をいつもキープしようとすること、彼の笑顔を糖度100%で愛おしく思っていること——を次々とバラされて、俺は言葉を失った。
パニックになった俺は、恭平が近づいてくる気配を察知するたび、マッハで反対方向へ逃げ出すようになった。
だけど、そんな逃亡劇も長くは続かなかった。
テレビ局の廊下で、ついに俺は恭平に壁際まで追い詰められた。長い腕で進路を塞がれ、恭平の顔が至近距離まで迫る。
少し拗ねたような、でも真剣な恭平の瞳。頭の中はパニックで、風に煽られたハリケーンのように感情がめちゃくちゃに混ざり合う。
限界を迎えた俺はもうなんとでもなれっ!!と思い、ぎゅっと目を閉じて勢い任せに叫んだ。
……しん、と廊下に静寂が降りる。
盛大に噛み倒した告白。俺の顔は一瞬で青ざめた。そんな静寂を破ったのは恭平の我慢しきれない乾いた声だった。
お腹を抱えて爆笑し始めた恭平に、俺は涙目でキレた。
すると、恭平はふっと笑うのをやめて、からかうような、でもどこか甘い声で意地悪く囁いた。
俺は恭平の言った言葉がずっと頭のなかをぐるぐるしてパニックになった。
まだなにか恭平がぶつぶつなにか言っていたが、俺の耳には入っていなかった。
こうして、嵐のような勢いで、俺たちは恋人同士になったのだった。
数日後の楽屋。意を決した俺と恭平が「俺ら、付き合うことになりました!」とメンバーに報告した。
一人だけ文字通りハトが豆鉄砲を食ったような顔で絶叫する大橋くんを見て、楽屋はどっと大きな笑い声に包まれた。
すかさず丈くんからの鋭いツッコミが飛ぶ。
パニックになってジタバタする大橋くんを、大吾くんと流星くんがニヤニヤしながら見つめた。
長尾も一緒になってケラケラと笑っている。
ぷくーっと頬を膨らませて本気で悔しがる大橋くんの姿に、呆れつつも愛おしそうに笑うメンバーたち。
俺の隣で、恭平が「大橋くん、ほんま分かりやすくておもろいわ」と、いつものちょっと意地悪で楽しそうな声を漏らしていた。
はい、すいませんキャラ崩壊しました、、みちきょへを書いたのが初めてで、笑
まぁ楽しんでくれたのなら幸いです、🍀












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。