一気に話が進みます
彼は三年生
私はあの日から竜胆先輩に好意を抱いてしまった。別に恋愛には興味がなく、異性とこのように話したり、帰ったりするのが初めてで、どう接したらいいのかがよく分からない
小学生、中学生の頃はほぼ女友達、先生としか話したことがない。クラスメイトの男子に声をかけられたが、緊張して、、なのか、喉が詰まって声が出なかった
でも竜胆先輩には普通に喋ったりできた
なんでだろうと思ったけどこれは
"恋"してるから
だと私は思う、
今までこんなことは一度もなかったから。
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転校してからあっという間でもう春に近づいてきた。
先輩はもうすぐ卒業しちゃう
今からでも、、
放課後↓
竜「あなたちゃん!一緒に帰ろうぜ」
「あ、うん!」
これがチャンスだ
ここで行くしかない!!
竜「あ、あのさ」
「う、うん」
いつ言おうかな
どう告白しよう
そう頭でぐるぐる考える
……
竜「好き、、だから…付き合ってください!」
「え、?」
竜「だ、だめかな、、?」
言おうと思っていたら竜胆先輩が……
私は告白されたことに驚いた、あの竜胆先輩だからモテるだろうし、一瞬嘘コク、かと思った。夢みたいだった
でもその時彼の顔は真っ赤でほんとに言っているんだと。とても嬉しかった
なんなら今までの人生で一番幸せかもと思ったくらいだ
「わ、わたしもす、すきだった、の」
私も自分の思っていることを言う
竜「本当!!」
そう言って彼は私の両手をぎゅっと握った
「…うん」
異性に触られるのが恥ずかしかった
そうやって私たちは付き合い始め
帰りにクレープを食べたり、ゲーセン行ったりした。
私のお父さんは交通事故で他界、兄弟はいない
母子家庭だ
お母さんはそこまで厳しくないから門限とかはない
だからその日は沢山遊んだ
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そうやっていくうちに竜胆くんはもう卒業
悲しいけど仕方ない
また会えないかな
いつか"結婚"とかできたらな
とかそれだけ考えていた
卒業式が終わり、卒業証書を持って竜胆くんがやってきた
竜「あなたちゃん」
「竜胆くん…」
竜「また、今度一緒にデートしような!」
「うん!」
「また、会える?」
竜「あぁ!」
「よかった」
竜「、、夏休みとか空いてる日あったらお泊まりとかもな!」
竜「なんかあったら連絡してもいいし、家にも来いよ」
「うん」
「竜胆くん」
竜「ん?」
「卒業おめでとう」
竜「ありがとな」
桜の花びらがたくさん降ってくる
それはとても綺麗だった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!