文ストBEAST
【白芥川side】
いつもと変わらぬヨコハマだが何か違和感を感じる。
いつもとどこが違うような。
ん?なんだこの指名手配人の張り紙は
(探偵社の扉が開く)
国木田「今日は珍しく遅刻をしなかったな唐変木。
時間通りに来るとは今日は槍でも降るんじゃないのか」
(国木田は白芥川に背を向けながら話しかける)
白芥川「唐変木?それは誰のことだ。余程の事がない限り僕は遅刻などせぬが。」
国木田「、!?!」
国木田「何故ポートマフィアの貴様がここに居る、!」
与謝野「今は休戦中のはずだろう?」
国木田「答えろ、何をしに来た?探偵社に何か用でもあるのか?」
白芥川「何を言っている?ポートマフィア?僕に対して言った言葉か?つまらぬ冗談を吐くな」
乱歩「朝からうるさいね〜。それにしても!
ありゃまー厄介な事になってるねーアハハ」
国木田「笑い事じゃありませんよ!乱歩さん!」
乱歩「まぁまぁその芥川くんは今の所探偵社に害はないよー。ちょっとこっち来てよ芥川くん」
白芥川「なんだ、?」
乱歩「うんやっぱりね!君ここの世界の芥川君じゃないね。所謂可能世界という所から来た正真正銘。探偵社員の芥川龍之介だ。そうだろ?」
白芥川「乱歩さんまで何を言っている。可能世界とは?僕が探偵社員なのは知っての他」
(白芥川の声を遮るように探偵社のドアが開き元気な声が聞こえてくる)
敦「おはようございます!すみません!少し遅刻してしまいました」
鏡花「おはよう」
国木田「構わん。遅刻の連絡が入っていたのは知っている。それより」
(敦は国木田に顔を向け今朝数分遅刻してきたことを謝罪し、乱歩さん与謝野さんに挨拶をしようとするが
此処にいては行けないはずの人物が居ることに気づき
警戒態勢を取ったまま白芥川に話しかける)
敦「芥川?!なんで此処にいるんだ!?」
白芥川「虎?!貴様こそ何故ここにいる?!真逆1人で探偵社に襲撃をしに来たつもりか?」
敦「はぁ?!探偵社に襲撃?何言ってんだお前!今ここで1番襲撃してきそうな危ない奴はお前だからな!」
芥川「何を言っている?それにいつもと打って変わって気配が丸っきし違うが、本物の虎か?」
鏡花「さっきから何を言っているの?今此処で1番浮いている存在は貴方。襲撃をしに来たと言うのなら今此処で貴方を、」
国木田「それはダメだ。今は休戦中だから此方から手を出す訳には行かない。それに乱歩さん曰くこの芥川龍之介は探偵に一切の害がないとの事だ」
敦「確かに。いつもと雰囲気が違うとは思っていましたけど、お前には随分似合わないコートを着ているな芥川。お前の自慢のあのコートはどうしたんだ?黒じゃないし」
白芥川「僕のコートはいつもこの色だが。黒色のコート等持っておらぬ。貴様こそなんだその服装は。
ポートマフィアには似合わぬ白色だな。」
乱歩「はいはーい。もういいかな〜?んじゃ今から簡単に説明するからみんなちゃーんと聞いておいてね
此処にいる芥川くんはこの世界に存在しては行けない芥川龍之介だ。別世界、または可能世界から何らかの異能でこちらの世界に迷い込んでしまった正真正銘探偵社員の芥川龍之介。今の所は、この芥川君は探偵社を脅かすような事は何も無いよ。」
敦「別世界の、もう1人の芥川って事ですか?
そんなの本当に居るんだ、だけど確かにいつもの芥川じゃない」
白芥川「僕も同意見。今朝からヨコハマには少し違和感を感じていた。探偵社の皆も虎も何時もとは違う」
乱歩「でもねー異常事態になった事には変わりは無い
『今は』無害だけど、太宰が出勤してくると面倒な事になる」
敦「太宰さんが出勤してくる事が問題?
あ、!そっか此奴も太宰さん命の芥川だからか?!」
白芥川「?太宰とは一体誰だ。探偵社の人か?」
敦「あれ??知らないんだ」
国木田「それにしてもあの唐変木。こういう異常事態の時にまで遅刻をするとはいい度胸だ」
与謝野「それより乱歩さん。この芥川は一体どうするんだい?」
乱歩「太宰にパース」
10分後
太宰「皆、おっはよーう!」
敦「太宰さん、!今まで何をしていたのです!?」
太宰「よくぞ聞いてくれた敦くん!
実は今朝凄ーく綺麗な川があってね、私はその川に導かれるかのよう」
敦「そんな事はどうでもいいです!それよりも今大変な事が起きているんですよー!」
白芥川「嗚呼。まさにその通りだ虎よ。やっと見つけた4年半声も顔も忘れたことは無い。あの日聞いた奴の声だ。銀は何処だ?貴様があの日連れ去った僕の妹は何処にいる!?答えよ!羅生門!」
国木田「太宰!!」敦「太宰さん!」
太宰「人間失格。何?どうして君がここに居るのかな?それに様子も可笑しいようだけれど。一体どういうつもりだい?」
芥川「何故だ。何故そいつを庇う?!此奴が今までしてきた事が許されざる事とでも言うのか?僕は唯貴様が憎い!だから4年半も貴様をずっと追っていたのだ。貴様を今日ここで切り刻み銀を奪い返す。銀は一体何処にいる。生きているのだろうな」
太宰「ふーん。そういう事
芥川君、君はもしかして可能世界から来た芥川くんかい?」
続く。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!