私の座右の銘といえば、断然『有言実行』だろう。
だって、もう病み垢を作ってロリィタなワンピースをネット通販サイトで探してるんだから!
心の中で軽くツッコミを入れつつ、スマホをスクロールする手を動かし続ける。
ちなみに……病み垢は本垢とは別にした。
本垢は友達に知られていて、そんなところで病みを匂わせるようなことを言えるはずがないから。
そしてワンピースなのだが……
黄緑は全然ない。
部屋の中で小さく呟いた。
ねいるさんは確かピンクのワンピースだった。
……そういえばピンクはよく見るかもしれない。
しかし黄緑は見たことがない。
ペンライトも見つけるの苦労したし。
当然、天使リースの公式通販サイトにワンピースがあるはずもなく。
ネットを漁って頑張っているが、そう簡単にはいかない……。
だが、その20分後。
諦めきれずに探しまくっていると、イメージにピッタリのワンピースを見つけてしまった。
見つけてしまった!!!
訳のわからないことを思いながらも、嬉しいことには変わりない。
少し高いけど……買っちゃえ。
他に必要なのはなんだろう?
ちょっと調べてみよう。
天使リースの歌を口ずさみ、推し活について調べてみた。
──推し活。
推しのグッズを集めたり、推しの動画を見たり、推しの為に何かすること。
貢ぐ。目を保養する。
私のようなオタクにとって欠かせないことなのだ。
記事に書いてある単語だが、意味を知らない。
ということで、痛バの意味を検索。
すると、同じ人の缶バッジを一面に付けたバッグの写真が大量に出てきた。
缶バッジといえば基本的にランダムなのだが、これ全部自分で買って集めたのだろうか。
……信じられない。すごい。
そして何より。
やってみるしかない。
だってヒオルくんの為なんだから。
そう思ってしまうのは、私が既にリアコになっている証拠なのだった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。