あの件から数日経ったが私には心の中に引っ掛かりを感じた
歴史オタク(江戸時代のみ)の私が偉人を覚えていないはずがない
坂田さんは例外だったけれど、殆どの人を私は知っている
なのに、高須あなたと言う人物だけは全く分からなかった。書物に何かしら書いているはず。
思い立ったが吉日。私は書物を探しに出かけた
それっぽい文献は有るけれど果たしてこれは本物なのだろうか
高須あなた、又の名を【戦場の淑女】と呼ばれる。戦闘中は淑やかに冷酷に人を斬る、冷静さ故高杉晋助率いる義勇軍の戦略家でもあった。
高須あなたは鬼兵隊を率いる高杉晋助と恋仲であった。
が、攘夷志士である高須は実の父を目の前で殺された。戦争に負けた責任を高須の父、吉田松陽が請け負い死亡した。その後攘夷志士は皆処刑されたが、高杉晋助、桂小太郎は未だ行方をくらませている
そっと書物を閉じる
私がもし、高須さんの生まれ変わり転生した後だとして記憶が戻らないのはおかしいことじゃあ無いの?普通にここまで来て記憶戻りませんなんて意味分からないし。
すると途端にズキっと頭に痛みが走る
私は耐え難い痛みに意識を落とした
__高須のあなたチャン??__
また、あの時と同じ、私を恐怖に陥れるその目……怖い。
高須、お前は高須あなたなんだろ?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。