そう言い残してミンギュは走り去って言った
本当に嵐みたいな人だな 、と思いながら
ミンギュに指定されたカフェに向かう
コーヒーを頼んで2人がけの席に腰を下ろす
ミンギュを待つ間 、本の続きでも読むことにした
ミンギュはものの10分程でカフェに戻ってきた
暑い気温と、走ったせいか
ミンギュは少し汗ばんでいて 、
なぜか胸にピリッと電気が走ったような感覚がする
そう言いながら渡されたのは
ヒビもなくほぼ新品の様なスマートフォン
ケースは犬を象ったもので
彼らしいなと、すこし心が和んだ
ちょうど、
コツコツ貯めてきた貯金が底をつきそうだったから
元々、バイトは始めるつもりだった
まだまともな別居している元父からは
一応、仕送りは貰っているが
父からの力もなるべく借りたくはない
彼の目を見ると
なんでも言う事を聞いてしまうのは何故だろうか
けれど、初めてのスマホがちょっぴり嬉しくて
つい笑顔がこぼれる
咄嗟に笑顔を引っこめる
段々と体が熱くなるのがわかる
きっと褒められるのに慣れていないからだ
ミンギュに、キュンとした訳では、無い 。
多分














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。