青柳冬弥side
俺は体を起こしてキョロキョロと辺りを見回す。
そこには、彰人が倒れていた。
俺は起こそうと彰人に手を伸ばす。
彰人にもう少しで触れそうなその時、
光っているモニターに目が行った。
【2人のどちらかが自殺しろ】
2人……というのは、きっと彰人と俺のことだろう。
俺は悔しげにそう呟きながら何かがのっている机を見る。
毒薬だ。
ペットボトルが2本置いてあって、
片方は、ドクロマークのついたラベルが貼ってあり、
片方にはただの水が入っているようだった。
俺は1つ思いついて、手を動かし始めた。
東雲彰人side
オレは痛む体を起こしながら前を見る。
そこには冬弥が虚空を見ながら座っていて、
ニコッとオレに笑いかけてきた。
オレはモニターに映ってる文字を見て、
さぁっと顔を青くする。
オレはダンッと床に拳を叩きつける。
オレは泣くのを堪えながらゆっくり顔を上げる。
冬弥それでもニコッと笑っていた
オレは冬弥がしようとしていることを、
なんとなく察して冬弥の腕を掴む。
冬弥の冷静な声が空間に響いた。
不思議そうに首を傾げる。
オレは絶句したまま冬弥を見つめる。
ニコッと笑いながらそう言う。
これ、本当に冬弥か……?
でも、顔つきは普通に見える。
オレは何かこの状態こそ夢なのではないかと目をこする。
夢であって欲しかった。
こんなゲームに参加させられてる”現実“
冬弥の様子が可笑しい“現実”
オレが自殺しなければならない“現実”
……でも、そうだよな、
オレが死ねば、冬弥が生き残れる……
オレはふらふらと毒薬がのってる机へ歩く。
ドクロのマークがついたペットボトルが”一本“置いてあった。
オレはそう言ってそのままの勢いでペットボトルを飲み干す。
……これ、普通の水じゃ、、
冬弥がその場に崩れ落ちる。
冬弥の側に“なにもラベルが貼っていない”ペットボトルが落ちていた。
オレはぐるぐると考えを巡らす。
……冬弥は、オレより先に起きていた、
冬弥は辛そうに顔を歪めながらニコッと笑う。
その笑いは、さっきまでの笑い方じゃなかった。
その言葉を最期に冬弥は目を閉じてピクリとも動かなくなった。
オレは唇を噛み締めながら言った。
【 勝者 : 東雲彰人 】
[ 第2ステージ : 東雲絵名 vs 東雲彰人 ]
冬弥が仕組んだ真相わかったかな……?
わかったら💬してくれると!!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!