第4話

#.君がいる限り
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2026/02/12 08:00 更新
望月穂波side
# . 望月穂波
# . 望月穂波
……ん、ここは……?
わたしはゆっくり体を起こしながら考える。

そうだ……、たしかセカイに来た時に連れてこられて……
# . 望月穂波
# . 望月穂波
……宵崎さん、?
隣で宵崎さんが眠っていた。

……ということは、、

わたし達、2人か……
# . 望月穂波
# . 望月穂波
……宵崎さん、大丈夫ですか?
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……んえ、?
ゆっくりと瞳が持ち上がる。

そのままむくりと体を起こした。
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
え……望月さん?なんでここに……
そう言いながら辺りを見回す。

モニターには、

【2人のどちらかが自殺しろ】

という冷たくこちらを突き放すような文字。
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……そっか、わたし達なんだね
# . 望月穂波
# . 望月穂波
はい……そうらしいです
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……
# . 望月穂波
# . 望月穂波
……
沈黙がわたし達を包み込む。

目の前の机には銃が一つ置かれていた。
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……わたしが死ぬよ
# . 望月穂波
# . 望月穂波
……え?
スッと宵崎さんは立ち上がって銃を手に取ろうと手を伸ばす。
# . 望月穂波
# . 望月穂波
ま、待ってください!宵崎さん!
わたしはそれを慌てて押さえる。

宵崎さんの細い腕がピタリと動きを止める。
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……えっと、変なことを聞くね
言葉では表せないような声色で言った。
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
望月さんは、消えたいって思ったこと……ある?
# . 望月穂波
# . 望月穂波
え……?
宵崎さんの顔をわたしは見つめる。

……綺麗、と思った。

そう思ってしまう程、優しい顔をしていた。
# . 望月穂波
# . 望月穂波
……消えたい、ですか……
わたしは少し考えてみる。

辛いこと、悲しいこと……全部考えてみた。
# . 望月穂波
# . 望月穂波
……あります
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……だよね(ニコッ
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
わたしもね、よく思うんだ
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
「消えたいな」って
# . 望月穂波
# . 望月穂波
宵崎さん……
そうだ。

宵崎さん、家に1人で暮らしているから

絶対何かあるとは思ってたけど、、

やっぱり、何かあるんだろうな、
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
でも、わたし罪滅ぼしをしないといけないんだ
# . 望月穂波
# . 望月穂波
……え?
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
わたしは、その為に生きてる
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
音楽を作ってる
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……こんなことで生きてる人間なんだ
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
だから、わたしが死ぬ___
# . 望月穂波
# . 望月穂波
それは違います!
わたしは咄嗟に叫んでしまった。

ハッと気づいたように宵崎さんは目を見開く
# . 望月穂波
# . 望月穂波
たしかに、宵崎さんはそれが理由で生きてるのかもしれない
# . 望月穂波
# . 望月穂波
音楽を作ってるのかもしれない
# . 望月穂波
# . 望月穂波
だけど、そんな宵崎さんの温かい音楽で救われた人はいるんです
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……!
# . 望月穂波
# . 望月穂波
一歌ちゃんも、そんな宵崎さんの曲に惹かれたんですよ(ニコッ
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
望月さん……
# . 望月穂波
# . 望月穂波
わたし、宵崎さんに生きててほしいです
# . 望月穂波
# . 望月穂波
たとえ、わたしが死ぬことになったとしても
# . 望月穂波
# . 望月穂波
その宵崎さんの音楽でたくさんの人を救ってほしいんです
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
それは、わたしも同じだよッ
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
わたしも、優しくて、温かい望月さんに生きててほしい
なんでだろう、こんな、状況なのに……

すごい、温かい気持ちになってる。

お互いがお互いを想い合うってこんなに素敵なことなんだ。

だからこそ……宵崎さんには生きててほしい。


わたしは宵崎さんの腕を振り払う。
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
ッわ、
宵崎さんがその場に倒れ込む。

その隙にわたしは銃を手に取って自分の頭に突きつける。

やっぱり怖い……ッ、でも、それでも!!

宵崎さんには、生きててほしいから……!
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
望月さんッ!まってッ!!
# . 望月穂波
# . 望月穂波
宵崎さん、ありがとうございました!(ニコッ
わたしはニコッと笑って指に力を込める。

バンッ!!という音が空間に響く。

宵崎さんがずっと何かを叫んでいる。

世界がスローモーションみたいに見える。

あぁ……わたし死ぬんだ。

まだみんなと一緒にバンド、したかったな……

……一歌ちゃん達には、生きててほしいな、、
色んな想いが脳をぐるぐるしながら、わたしは重たい瞼を下ろした。
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
……ッ、望月さん……ッ
# . 宵崎奏
# . 宵崎奏
ごめん……ッ、ありがとう……ッ

 【 勝者 : 宵崎奏 】

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