「_________聞いているのか?五条」
『…………はい……………』
イケメン君こと、轟焦凍くんについてた呪霊を見事祓った私は 今担任さんの相澤先生に怒られている。
(入学初日で、怒られるなんて……………)
私は、下を向いて すみません と言った。
私が反省しているのが分かったのか、相澤先生は
次は無いぞ と言い残し違う所に、行ってしまった。
一人ため息をついていると、五条さん! と呼ばれた。
「災難やったね……大丈夫?」
『!大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。』
素直な気持ちを伝えると、「良かった!」と笑顔を向けてきた。
(うっ…何この子可愛い〜 )
頭撫でてあげたいな…と思いながら自己紹介をした。
可愛い女の子は、麗日お茶子 と言うらしい。
素敵な名前だね。と私が言うと 頬を赤くさせながら、「ありがとう」と言った。
(本当 可愛いな)
そう思いながらボーとしていると、会話が聞こえてきた。
「緑谷くんはこのままだとマズイぞ…?」
「アイツ、無個性だからな…こういう体力テストには向かねーよ」
「無個性!?彼が入試時に何を成したか知らんのか!?」
「はァ”?」
無個性………?緑谷くんが?
私は、緑谷くんの方を見る。
でも、彼からは呪力も感じなかった。
もしかすると、真希と同じ個性も呪力も持たいない人間?
それなら何故個々に入学出来たのだろうか。
彼の今までの記録を見る限り無個性なのは、本当
だろう。
嫌、本当にそうだろうか。
私は、緑谷くんを見ながら緑谷くんについて考えていた。
(まぁ………見れば分かるか)
相澤先生と緑谷くんの方を見る。
「______見たとこ……“個性”を制御できないんだろ?また行動不能・・・・になって誰かに救けてもらうつもりだったか?」
「そっそんなつもりじゃ…」
個性を制御できていない?
個性って小さい頃から使えないんだっけ?
個性やヒーローと無縁の生活を送ってきたせいか、知識が人並みよりも無い。
変わりに、呪術師や術式などは、分かるんだけどな・・・
「昔暑苦しいヒーロー・・・・・・・・が大災害から1人で1000人以上を救い出すという伝説を創った」
「同じ蛮勇でもおまえは1人救けて木偶の坊になるだけ
緑谷出久、お前の“力”じゃヒーローになれないよ」
緑谷くんにそう言い残し、相澤先生は元いた場所に戻っていった。
このまま行けば・・・彼は、最下位
(さぁ………どうでるかな……緑谷くん)
ワクワクしながら彼を見ていると、相澤先生に呼ばれた。
「五条…お前は、何で本気を出さない。」
『………………………』
「入試の時のお前を見た。お前の身体能力なら
一位も夢じゃない筈だろ?
もし、このまま本気を出さずに、テストをするなら、除籍する。」
「中途半端な気持ちで、ヒーローはなれんぞ。」
相澤先生がそう言った瞬間、緑谷くんの声がした。
「まだ!!!最小限で…最大限に…」
「SMASH!!!!」
『!うわぁ………凄いね、ヒーローって』
緑谷くんが飛ばしたボールを見て呟く。
緑谷くんをよく見ると、指が腫れていた。
《どうするの?》
『…………ねぇ…入学初日で除籍されたら怒られると思う?』
《そりゃ……怒られるでしょ。》
そうだよね・・・そう言いながら手にあるボールを見る。
緑谷くんは、きっと頑張ってきたんだろう。
初めて彼の手を握った時から思っていた。
あぁ………この子は、凄い努力したんだなって
私はボールを握る。
《へぇ……やるんだね。》
『当たり前でしょ?……後輩が頑張ってやってるのに、私だけやらないなんて…真希達に、顔向け出来ない』
私は、そう言いながらボールに呪力を流す。
真希までとは、言わないが身体能力には少しだけ自信がある。
まだ・・・・私は、此処を去る訳には行かない
『………おりゃぁぁ………』
「!と、飛んだ!!」
私は、思いっきり呪力を流したボールを投げた。
ボールは、ものすごいいきよいで飛んで行き
そして・・・・・
『!…破裂した…』
呪力に耐えきれずに、ボールが破裂してしまった。
私は、そんなに呪力込めてないんだけど、
ボールが破裂したら記録ってどうなるんだと思いながら記録を見る。
測定不能・・・まぁいっか
そう思いながら、後ろを向くと相澤先生が立っていた。
「……次は、無いからな。」
『あ、ハイ。』
相澤先生は、私にそう言うと爆豪くんの方に向かった。
これは、大変な学生生活になりそうだよ。悟くん
そうこうしているうちに、時間はたち結果発表になった。
「んじゃパパっと結果発表・・・と言いたいんだが、五条お前はもう帰っていいぞ。」
『え・・・・・』
もしかして、除籍とか?え?私ちゃんとしたよね
私は、理由を聞こうとした時「除籍じゃないぞ」
と言われた。
(ほっ………良かった。)
「まぁとにかく速くお前は、帰れ。」
『あ、ハイ』
私は、急いで荷物を取りに行き門まで走った。
あ、お茶子ちゃんや緑谷くんに、挨拶してないな
と思いながら門を目指した。
門に行くと、見慣れた黒い車があった。
『!悟くん。』
「やっほ〜あなた学校生活楽しんでる?」
『楽しんでるって……入学初日だよ?』
あ、そっか〜 と笑いながら悟くんは、言う。
何だか様子が変だ。
車の中に入ると伊知地さんが、「お疲れ様です」と言ってくれた。
『お疲れ様ですって何かありました?』
伊知地さんは、「えっと・・・」と言いながら
悟くんの方を見る。
悟くんは、大きなため息をつきながら私に言った。
「良い?あなた…嫌だったらちゃんと言って、
変わりに僕がするから…分かった?」
こんなふうに言うという事は、呪詛師関係か
私は、『分かった。』と言って任務内容を聞いた。
「実は、先程ヒーロー達と呪詛師が戦ったと言う情報がありまして・・・・」
ヒーローと呪詛師が?
珍しい組み合わせだなと思いながら話を聞く。
「どうやらある一部の呪詛師達とヴィランが手を組んだらしく・・・・」
『なるほど……そのヴィラン達を捕まえようとヒーロー達が来て、そこに居た呪詛師達と戦ったと言う事ですか?』
「そう言うと事!…でも、今回は少し厄介でね。」
『厄介?』
「なんと呪詛師がヒーローを殺したんだよ。」
「あなたは、もう知ってると思うんだけど、
うちの上層部とヒーロー公安委員会は、もうバチバチでね〜
今回の件は、僕ら呪術師の責任になる。」
呪詛師を相手にするのは、僕らの仕事だしね〜
悟くんが面倒くさそうに言う。
「上層部はね。頭を下げたくないんだよヒーロー達に・・・我々のせいですみませんってね。
そこで、上層部はあなたを指名したんだ。
その呪詛師達の死刑執行人としてね。」
『………内容は、分かりました。でも、
もうヒーロー公安委員会には、バレてるんじゃないですか?』
「いや、バレてないよ。まだ。何ならそんな事件あった事さえも知らないしねー」
なるほど。まだ知らないから私を指名したんだ。
私は、手に力を込める。
「今回の任務は、呪詛師達の抹殺とその事件の証拠隠滅・・・あなたやる?」
もう答えは、この任務内容を聞く前に決めている。
『やります。その任務』
「!…………そう。なら絶対゛死ぬなよ゛」
悟くんの言葉に、驚く。
『!…………うん。まだ゛死ねないよ゛。』
私の言葉に、ニヤとしながら悟くんは 伊知地さんに言った。
「じゃぁ伊知地そう言うと事だから 駅に向かって」
『え?駅?』
「うん。だって、呪詛師達が居る所九州だもん」
『九州?!』
「そう。九州の福岡県にいるらしいよ」
『福岡県?!』
「うん。あ、後事件が起きたのは博多市ね。」
『え、博多市って……』
それ…………本当に大丈夫?
何処かで翼が羽ばたく音がした。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!