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第1話

墜ちても、壊れても会いたいから
29
2023/10/24 09:38
葉も鮮やかに色付いて来た今日この頃。
道にはアスファルトの隙間から雑草と共にコスモスも
顔を出していた。  

穏やかな気候の中、私は叫ぶ。

「幽霊になったぞ!」

よく覚えてないが、私は死んでしまったようだ。

ふわふわと浮く軽い体、半透明の足、降ろされた黒い髪、
飾り気のない純白のノースリーブワンピースを揺らして。

もう私は苦しむこともないのだろう。うざったい上司も、
口うるさい同僚も、私の進路を邪魔する家族ももういない。

あぁ、そうだ。自分の葬式に出てみよう。
貴方の顔を一目見たい所だ!

歩く必要がないので、私は風のように空を舞った。

棺の周りには親戚や家族、友人が集まっている。
皆俯いていて顔が見えない。
警戒しながらゆっくり近づいても反応がない。
きっと私の姿は見えないのだろう。

色とりどりの献花と真っ黒な喪服はぞろぞろと動く。

額縁にいる私は笑顔でありながら、棺の中には私が安らかな表情で眠っている。
なんとも滑稽な姿だ。これから燃やされるのにも関わらず、このような表情をするのなんて。

自嘲気味に壊れた体を見下す。堕ちた私の壊れた体。
それを燃やすなんて燃料が勿体ない。

くるりと振り返ると、貴方がいた。
俯いていてどのような表情をしているか分からない。

「その可愛い顔を見せておくれよ~。ねぇ」

顔を綻ばせ、貴方の顔を覗き込む。貴女の顔を見て私は
息を呑んだ。

「うぅ……う……ごめん……」
貴方は泣いていた。唇を噛み、必死に涙を堪えていた。
こんな表情、初めて見た。

私の為に、私の為だけに泣いてくれているのだ。
堕ちてしまった私なのに。

「ごめん……なさい……。笑顔で……見送るって……決めたのに…………」

ただ棺に顔を向けて大粒の涙を零す。
袖で何度も顔を擦るが溢れ続ける貴方の涙は止まらない。
それでも拭い続けた。
流れ続ける涙でぐちゃぐちゃの顔を歪めて。

どうして貴方はそんなに優しいの?
どうして貴方は私なんかの為に泣いているの?
ただただ、疑問ばかり浮かぶだけだ。

私は貴方と居たい。そう強く願った。
しかし、もう叶わない願いだ。
ならせめて最後に一言だけ。

「ごめんねぇ、死んじゃって……」

辛気臭い雰囲気なんて貴方似合わないから笑ってよ。
貴方を優しく抱き締めて、呟く。
私の頬に一筋の涙が伝う。

きっとこの言葉は貴方に伝わらない。それでも、私の自己満足でも、言わせて?

ずっと見守ってるよ。
例え死神に攫われても、天使の輪っかがついても、
私は貴女を見守ってる。

「さようなら、私の最愛の人。……そして、ありがとう」

またね。

                                                   単語フリガナ
♢♢♢
うどん
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|ω・`)ノ ヤァ
うどん
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オリジナル小説だよぉー
うどん
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制作時間、なんと…………!
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小一時間です
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下手やなぁ
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フキダシとかを使わないのには理由ワケがある
うどん
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なんとなく、使わない方が良いかなってね
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うん
うどん
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僕だって一次創作作れるのよ?

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うどん
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て訳でばいばーい

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