第6話

ろく
697
2021/06/27 03:03
土曜日のAM10時08分



















『甘いものが食べたい!』














私の願いは寮のリビング内に響いた










切島「さっき朝飯食ったばっかだろ?」


『甘いものとご飯は別腹ですよ?』


爆豪「太るぞ」


『おいっ』


それは禁句でしょーが!


上鳴「買ってこればいいじゃん」


『えー、めんどくさい』


上鳴「こないだの台風の中での行動力はどこへ行ったのやら」


『上鳴買ってきてよ』


上鳴「いやなんで俺??嫌だわ」


ケチ。


瀬呂「なら自分で作るとか?」


『え?』





ZIBUNDETSUKURU??









『なにそれ楽しそう。作るわ!













……でもどうやって?』


瀬呂「頑張れよ女子力」


『えー、教えてよ誰かぁ。あ、勝己は?』


爆豪「あ?」


『お菓子作りとかしないの?』


爆豪「菓子だァ?あんま作んねぇ」


『あー辛いもの好きだもんね』


葉隠「じゃあさ砂糖君は?!よく作ってるじゃん!」


『それだ!!』
































『砂糖くーん、これってどれくらい?』


砂糖「それは少し多めの方がいいかもな!」


『おっけー』


現在、ココアのカップケーキを作っております。

全て砂糖君の言う通りに動いております。


砂糖「葉月、オーブン 予熱できたぞ〜」


『あ、分かったー!』


よし、これで焼いたら完成





















『完璧だ』


自分は天才なのかもしれない


砂糖「お、いい感じだな。あとは3時間くらい粗熱とって冷蔵庫で冷やすだけだ!」


『おっけー!』




























3時間後



『そろそろかな?』


私はカップケーキの様子を見にキッチンに行った


『お、できてるできてる』

私は8個あるカップケーキから一つをお皿の上に乗せた

『いただきまーす』





……うっっま


待って待って待ってめっちゃ美味しい。


やっぱ天才だな私


芦戸「あー!あなた美味しそーなの食べてるじゃん!」


麗日「さては砂糖君から貰ったなぁ〜?」


『ふっふっふ……私が作ったのさ!!』


芦戸「マジで?!1個ちょーだいっ!」


麗日「すご…!!私も欲しい!」


『了解了解!』












芦戸・麗日「「おいしっっ!!」」


『でしょ?!』


2人は目をキラッキラさせながら私の作ったカップケーキを食べてくれる。


かわいいなぁ


切島「なんかめっちゃいい匂いすんだけど!」


上鳴「え、3人何食べてんの?!俺らも頂戴!」


瀬呂「俺も俺もー!」













切上瀬「うっっっっま!!」


『ほんと?!ありがとー!』


切島「ありがとーって…なんであなたが嬉しがってんだよ」


瀬呂「まさかあなた……」


『私が作りました☆』


上鳴「マジかよ!やば。」


瀬呂「ほんとに作りやがった」


切島「すげーな!売ってるレベルで美味いぞ」


『え、照れる』


めっちゃ褒めてくれるじゃん


テンション上がっちゃう〜


『まぁ砂糖君のおかげだけどね』


麗日「それもそうやと思うけどあなたちゃんもセンスあると思うよ?初めて作ったんやろ?!」


言われてみればそうだ

お菓子初めて作った


『うん、昔 お母さんと一緒に作ったことあるけど すぐ飽きて9割お母さんが作ってた』


瀬呂「将来ヒーローやりながら副業でパティシエやれば?」


上鳴「いーじゃん!俺 毎日寄ってやるよ」


芦戸「私も買いに行くー!」


切島「もっとねぇのか?!あなたが作ったもん、もっと食いてー!」


『え、みんな可愛すぎ。任せて!カップケーキ以外も作る!』


芦戸「ほんとー?!楽しみ!」


今日はお菓子の日にしよう。

うん、決まりだ

























残りの2個は教えてくれた砂糖君と


そこら辺を通っていた勝己にあげた


砂糖君は



砂糖「うめーじゃねぇか!素質あるぜ五十嵐!」


『ほんと?!!砂糖君に言われると嬉しさ倍増なんだけど!』











勝己は



爆豪「辛ぇもん作れや」


『あ、そんなこと言うんなら出久にあげてくる』


爆豪「……食う」


『どう?甘すぎ?』


爆豪「ちょうどいい」


『お!まじか!』





















さて何を作ろうか





調べよーっと












『あーーーチョコのマカロンおいしそ』



つくろう



















『砂糖くーーーん』


『………………』


『あ、いないんだった』



私がカカオパウダーを使いすぎたせいで砂糖君が買い出しに行ってくれたんだった





申し訳ない
仕方ない。自力で作ろう!





えーーっとまずガナッシュ作りか



















よし、これでクッキングシートに直径3.3cmをコンパスで書いてマカロン絞るだけ























全員「「「クソ美味い…!」」」


『マジ?!』


作ってよかった!!


麗日「あなたちゃん私のお嫁さんになって…」


耳郎「ちょうど甘いもの食べたかったんだよね」


蛙水「すっごく美味しいわあなたちゃん」


八百万「あなたさん……また私の家に来て教えてくださいますか?!」


葉隠「最っ高!」
『あーーもーーーみんな良い子すぎ』


嬉しすぎて泣きそう


『あ、男子達も是非たべてね!!』


轟「すげぇなあなた」


上鳴「ここまで来ると職人だな!あ、なんなら俺専属のパティシエになる?」


瀬呂「うめー!」



女の子達だけでなく男性陣もめちゃくちゃ褒めてくれる


褒められすぎて優越感に浸っていると









爆豪「あっめぇ……」







『え』











爆豪「茶 ねぇんか?」

















私の作ったお菓子をお茶で流すだと……?!











『え、あ、はい』














爆豪「……ん」























ほぅ……


















『上等だ……甘さ控えめのお菓子作ってやる!!勝己ィ!覚悟しとけよ!!』








ビシィッ!と勝己に指を指した



横で飯田君が「人に指を指すのはヒーロー志望あるまじき行為だぞ!」と言っているけど知らない聞いてない。

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