第22話

封印されたSOS
10
2020/06/29 09:12
〜20年後〜
時すでに。。

あれから20年経った。

高校を卒業し、大学は村を出た。

そして27になった私達は村へ戻った。
役場職員B
役場職員B
はい!いくら小橋さんに推薦されたとはいえまずは職員からね
野上 奈子
野上 奈子
うぇー!
泉 亜美
泉 亜美
当たり前でしょ?いきなり村長なんてそっちの方がおかしいよ
役場職員B
役場職員B
この資料まとめておいてね
役場職員A
役場職員A
でも凄いわね。。高校生で村長に認められるなんて。。
役場職員B
役場職員B
ま〜そりゃそうじゃない?
長年続いた声の主の噂が消えて村を出入りする人が増えたんだもの。それは表彰されなきゃおかしいわ
私達を村長に推薦した小橋さんは私達が村を出てい

た時期、つまり大学生の時に亡くなったみたいだ。

役場の人から聞いた話だが、おばあちゃんの最後の

言葉は「まさに封印されたSOSね」と言ったそう

だ。どういう意味で言ったのかは小橋さん本人じゃ

ないと分からない。また1つ、伝説が出来た。
私達はまだお互い独身だ。

あまり結婚したいとは思ってない。

だって、結婚したって秘密はある。それを根掘り葉

掘り問い詰めるとまた声の主が現れてしまうかもし

れない。



誰にだって秘密はある。

知りたい、でも自ら知ってはいけない。








小橋さん、言葉お借りします。

「まさに封印されたSOSね」

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