第27話

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2021/01/15 15:00

『あなたへ

あなたのことが好きだから

あなたのことをあきらめる。

絶対に幸せになってね!

最後にひとつ、

貰って欲しいものがあるからいれておくね

あなたが一生幸せものになれますように。。

しょーちゃんより』



その中に入っていたものは


私が欲しかったけど、売り切れてたあの指輪。


あの時、しょーちゃんが買ってくれてたんだね、ごめんね、ありがとう




















あなた
しょーちゃんっ、

公園にしょーちゃんはいない…



そうだよね、いるわけないんだよ、笑



学校でまた会えるのに


なんか会えない気がして


余計に焦ってる。


しかも

手紙の内容がお別れみたいになってるし

そりゃ焦っちゃうよね








でも






私にはしょーちゃんがいないと生きてけないよ






















紫耀
紫耀
…あなた?
あなた
!?
紫耀
紫耀
こんなとこで何してんの?
しかもその格好…
あなた
しょーちゃん!((ウルッ


なんかわかんないけど


会えてほっとして涙が溢れてきた


紫耀
紫耀
それ…パジャマ?笑

私に指をさして笑うしょーちゃん

あなた
これっ、これ何っ!

泣きながら手紙を差し出して訴える私に少し引いてるしょーちゃん

紫耀
紫耀
何って手紙じゃん?
あなた
どういうつもりなの!もうお別れみたいで会えないかと思ったんだよっ!?
紫耀
紫耀
そんな泣くなよ笑
俺別にどこにも行かないし学校で毎日会えるし、それに近所だから連絡くれれば俺いつでも遊びに行くよ?

そうだ。


このご時世、スマホというものがあることを忘れていた。

あなた
あと…幸せになって欲しいってどうゆう事?
紫耀
紫耀
そのままの意味だよ?あなたの好きな人、廉と幸せになれよ!ってこと
あなた
それじゃあ、しょーちゃんはどうなるの?
しょーちゃんは幸せになれるの??
紫耀
紫耀
俺がいつ幸せになろうがそれは俺の自由じゃん?あなたは自分だけのことを考えて前に進んでいきなよ
あなた
それ、優しさで言ってるの?
紫耀
紫耀
もちろん、俺はもうあなたには優しくするって決めてるから
あなた
そんなのしょーちゃんらしくないよ
紫耀
紫耀
え、なにが?
あなた
本当のしょーちゃんは優しくなんかないよ、今のしょーちゃんはしょーちゃんじゃない
紫耀
紫耀
それどういうこと?笑
あ、ディスってる?笑
あなた

真剣に見つめればしょーちゃんは空気を読んだのか

サッと目を逸らした

紫耀
紫耀
…ごめん、
あなた
なんで謝るの?
紫耀
紫耀
えっと、この前廉と喧嘩して迷惑かけたこともあるし、あとは…
あなた
あとは?
紫耀
紫耀
…俺やっぱり諦めたけど無理だったから、

そう言いながら私をそっと抱きしめてきた



紫耀
紫耀
諦めるために手紙書いたのに、諦めるために今日あなたに会わなかったのに、やっぱり好きだよ、大好きだよ、


耳元で囁かれる大好きって言葉は

とても胸に染みていく



あなた
しょーちゃん?
紫耀
紫耀
ごめん…もう少しこのまま、
あなた
私、、廉に振られたよ
紫耀
紫耀
…そっか

結構
微妙な反応


紫耀
紫耀
えっ!?!?
あなた
!?
 
急に大声出して

私をサッと離してきて


びっくりしてるしょーちゃんの顔がなんか面白くてニヤニヤを抑えてた


紫耀
紫耀
うそ!?
あなた
ほんとだよ
紫耀
紫耀
あいつ…気遣ってんだろ絶対
そんなことしなくていいのにっ
あなた
でも廉が決めたことだよ?
紫耀
紫耀
ごめんね、今度会ったら叱っとく。
あなたのこと傷つけたかもしれないもんね
あなた
確かに最初はショック大きかったけど、でも今は全然大丈夫だよ。
だって今はしょーちゃんがそばにいてくれるんだもん///
紫耀
紫耀
…えっ///
あ、もしかして告ってる!?
ちょっと待って、それ俺に言わせてよ!?
あなた
ごめんね、でも先に言う。
私、しょーちゃんが大好き…

そんなに言わせたくなかったのか…


しょーちゃんが突然私にキスをしてきた


あなた
…!?///
紫耀
紫耀
ひひっ笑
先に言うからこんなことになっちゃうんだよ?笑
あなた
…///

キスってものに未だに慣れなくて

いや、慣れていいものなのかな?

紫耀
紫耀
俺、大切にするよ、絶対





そう言ってくれたしょーちゃんが




キラキラ輝いて見えて




これが好きって感情なんだって初めて知った。







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