第5話

君のせい( 5 )
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2022/09/09 09:27
あれからどのくらい泣いたのだろう。


結構泣いた気がする…


そろそろ戻らないとな、と洗って、温まってお風呂を後にした。


ちら、と時計を見ると1時間経ってる。何分泣いてたんだろ、


…いつもだったらこの後一緒に同じベットで寝るんだけどなんだろう、入るの気まず。


ってか、ここまで嫌がるってなに??もうなんか反抗期じゃん。反抗期の息子じゃん。


勝手に落ち込んで勝手に泣いて勝手にいらいらして。

この流れでさっさと部屋に入ってやろうとドアノブに手をかけ扉を開ける。


そしたらそこには横になってる坂田くんがいて、私に気付くと暫く目が合う。

沈黙が流れ、この沈黙を遮ったのは坂田くんだった。
s k t
s k t
……俺、リビングで寝るわ
あなた

え、…まっ!

え、なんで、なんで??

…ここまで来たらまるで、私の事避けてるみたいじゃん

ゆっくり立ち上がり私の横を通って部屋の外に出ていこうとする相手の裾を思わず掴む。
s k t
s k t
っ、!?
するとこちら側に倒れてくる坂田くん。

ぼふっ、なんて言いながら2人まとめてベットの上に倒れてしまった。
s k t
s k t
ごめ、大…丈夫?
あなた

私は大丈夫だけど、


今日初めて触った彼の肌。そしてちゃんと見た彼の顔。
s k t
s k t
じゃあええや…
安心そうにそういう彼。それに裏腹に心配そうに見つめる私。

そして座り、立ち去ろうとする彼にすかさず告げる。
あなた

…坂田くんさ、熱あるでしょ

その言葉にぎょっ、とする坂田くん。

s k t
s k t
いや、別に…
あなた

…誤魔化さなくてもいいんだよ。
だって私彼女じゃん…ちょっとは頼ってよ

少し強めに行ってみるとぽす、と肩に寄りかかってくる。
s k t
s k t
…あなたちゃん、ごめ、
けほ、けほ、と席をしながら謝る彼。

こんな弱ってるの珍しいな
あなた

大丈夫だよ、とりあえず寝てて?私冷えピタ持ってくる

s k t
s k t
ん、
あなた

…やっぱもう寝よ?一緒に寝るからさ

持ってこようと思ったけど切なそうに見つめてくるから。
これ以上無理させたらダメだよね。坂田くんが寝てからこっそり貼っておこう。
s k t
s k t
え…?あ…うん、寝る、ありがと
なにか言いたそうにしてたけどそんな隙も与えないように布団をバサッとかける。

そうしたら何も言えなくなったみたい。

暫くしたらすぐに眠りに着いた彼を確認してからそっと抜け出し冷えピタを取りにと部屋を出た。


……To be continued ❃

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