第2話

遠距離恋愛 mot×min
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2025/05/16 16:00 更新
奏side



遠距離恋愛をしていた彼氏から別れを告げられた。




彼氏とはネットで知り合った。

名前は俊


俊介は東北に住んでいて、俺は四国に住んでいた。



俊は大学1年生で、俺は高校1年生だった。



金銭的にデートの約束をすることは難しかった。


アルバイトが校則で禁止されてたため、到底俺のお小遣いでは交通費すら確保出来なかった。



少しでも俊に近づきたくて、東北にある大学に通いたいと両親に言ったが、当然反対された。



結局四国の大学を受験する事になった。





そんなときに俊から「別れよう」とLINEがきた。



電話をかけて理由をきいた

俊は言った



「好きだけじゃ恋愛は続けられないよ」


俺は聞いた



「恋愛って好きだけで充分じゃないの?」



恋愛経験が大してない俺には、好きなのに別れなければならない理由がわからなかった。



いや嘘だ。



本当は俊が別れたくなる理由もわかっていたけど、そんなに俺たちの関係は脆かったのかと悲しくなった。



認めたくなかった。



運命の人だと信じていたかった。



「ごめん」



「俺がネットで出会った男だから?」



涙が溢れてきた。



「え?」



「俺がずっとずっと遠くに住んでるから?」



俊は黙っている。



「俺が大学になるまで待っててよ。大学になったら沢山バイトして俺がそっち行くから。大学卒業したら引っ越すから。だから。絶対…不安にさせないから」



涙が溢れて止まらなくなった。



俊は長い長い沈黙の後言った。



「好きな人出来た。だから。ごめん」



「え、どういうこと?」



「ごめん」



「同じ大学の人?」



「うん」



「女の子?」



「うん、」



「可愛い人?」



「うん」



「優しい人?」



「うん」



頭では分かっている。



もう何を言っても意味がないことは、わかっている。



それでもそんな簡単に、気持ちは割り切れなかった。



確かに俺たちは遠い距離にいた。



それでも心の距離だけはずっとずっと近くにあったはずだった。



隣に感じてた。



そう思っていたのは俺だけだったの?



沈黙の後、俊は再び言った。



「ごめん」



俺から何を言われようとも謝罪に徹しようとしているようだ。



その姿勢から、もう本当に終わりなのだと悟った。



「最後に一言だけ」



「うん」



「俺の事好きだった?」



「うん」



うん、じゃなくてさ。

欲張りは言わないから一言だけでいいからちょうだいよ



「そうじゃなくてさ」



たった一言、言ってよ



「ごめん」



俺が欲しいのは、その言葉じゃない



「わかったよ。もういいよ。切るよ。わかったから。好きな人と付き合えるといいね」



「うん、ありがと、ごめん」



電話を切った瞬間、堰が切れたように涙が溢れ出した



声をあげて泣いた。



とても耐えられる自信がない。



「今までありがとう」



最後に送ったメッセージには既読すらつかない。



もしかしたらブロックされてるのかもしれない。



スタンプ機能で確認したら、やっぱりブロックされてた



本当に終わったんだ。

俺たち。



こんなに呆気無いんだ。



昨日まで1番近くて遠かった人と、取り返しのつかない距離まで離れてしまった。



俺たちはどうしたらずっと一緒にいられたんだろう。



俺はどこで何を間違えたんだろう。



生まれてくる場所?



それとももっと早く生まれるべきだったのかな。



俺がもっとかっこよかったら良かったのかな。






俺、失恋したんだ。



失恋ってこんなきついんだ。



知らなかったな



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