第11話

# . episode 10
97
2026/05/17 07:00 更新


# . 飴神 奈々( nn )
 ただいま ー っ 

# . 桃姫 鈴( br )
 奈々っ、おかえり! 



  結局、奈々が帰ってきたのは、
  日が落ちてからだった。

  俺が帰った頃の眩しい光は影に潜み、
  代わりに無数の小さな光だけが輝いている。


# . 桃姫 鈴( br )
 大丈夫? 何もされてない!? 

# . 飴神 奈々( nn )
 あはは、そんな心配しないでよ 

# . 飴神 奈々( nn )
 別に大丈夫だから 

# . 桃姫 鈴( br )
 ほんと? なら良いけど … 



  安堵して、奈々に触れようとしたそのとき。
  俺の手は、奈々の手に弾き返された。


# . 桃姫 鈴( br )
 ── えっ 

# . 飴神 奈々( nn )
 … 私、お風呂入ってくるね 

# . 桃姫 鈴( br )
 えっ、奈々 ── っ 



  俺が言葉を発し切る間もなく、
  奈々は廊下の奥に消えていった。

  なんで? どうして?
  奈々は普段、こんなことしないのに。

  俺、奈々に何かした … ?


# . 桃姫 鈴( br )
 奈々 … 



  奈々を呼ぶ声は 誰にも届かぬまま闇に葬られ、
  俺の涙声だけが響いていた。







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