EP.48
独占欲
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閉店後。
usualの照明が少しずつ落ちていく。
メンバーたちは結局最後まで騒いで帰っていった。
🍊『ヒョン今日絶対帰ってこないじゃん』
🐯『あなたちゃん、ミンギュヒョンよろしく〜!』
🍕『公開恋愛お幸せに〜!』
💬「……うるさかった」
🐶「ほんとに」
でも。
ミンギュはどこか機嫌が良かった。
たぶん。
あなたの隣にいるのを隠す気が、最近ほとんどなくなってる。
⸻
店の片付けをしている間も。
ミンギュはずっと近かった。
グラスを拭いてるだけなのに見てくるし。
後ろ通るたびに肩へ触れてくる。
💬「……ミンギュオッパ」
🐶「ん?」
💬「近い」
すると。
ミンギュが少し笑った。
🐶「最近、離れたくない」
低い声。
真っ直ぐ。
💬「重い彼氏」
🐶「今さら?」
たしかに。
今さらだった。
⸻
最後の片付けが終わった頃。
あなたはカウンターへ軽くもたれながら、小さく息を吐いた。
💬「終わった……」
その瞬間。
ミンギュが自然にあなたの腰を引き寄せる。
💬「……っ」
🐶「お疲れさま」
低い声。
近い距離。
そのまま額を軽く合わせてくる。
💬「……店」
🐶「誰もいない」
確かに。
もう店内には二人だけだった。
静かなusual。
コーヒーの匂い。
近すぎる体温。
心臓がうるさい。
⸻
ミンギュはじっとあなたを見つめたまま、小さく笑った。
🐶「今日さ」
💬「ん?」
🐶「ホシたちに色々言われて思った」
💬「何を?」
すると。
ミンギュが少しだけ目を細める。
🐶「俺、たぶん思ってるより独占欲強い」
低い声。
真っ直ぐな目。
💬「……今さら?」
🐶「あなたも言うようになった」
少し笑う声。
でも。
次の瞬間。
ミンギュがあなたの髪へそっと触れた。
🐶「他の人にかわいいって思われるの嫌」
💬「ミンギュオッパの方が大変でしょ」
🐶「でも俺、あなたしか見てない」
即答。
迷いなく。
また心臓が跳ねる。
🐶「だからあなたにも俺だけ見てほしくなる」
その声が。
思った以上に甘くて。
少し危なかった。
⸻
💬「……見てるよ」
小さく答えると。
ミンギュがゆっくり呼吸を止める。
💬「ミンギュオッパしか見てない」
その瞬間。
ミンギュが片手で顔を覆った。
🐶「……ほんと無理」
💬「また?」
🐶「最近のあなた、破壊力やばい」
耳まで赤い。
でも。
次の瞬間。
ミンギュがそのままあなたを抱きしめた。
強く。
離したくないみたいに。
💬「……ミンギュオッパ」
🐶「ん」
💬「苦しい」
すると。
少しだけ腕が緩む。
でも。
完全には離れない。
🐶「……今日、帰りたくない」
低い声。
甘えるみたいじゃなくて。
本音みたいな声。
💬「最近ずっとそれ言ってる」
🐶「だって毎日好き増える」
その言葉に。
あなたは少しだけ笑った。
すると。
ミンギュがその笑った口元へ、軽くキスを落とす。
優しく。
でも。
愛情を隠さないキス。
🐶「……今日、泊まる」
💬「確認じゃなくなった」
🐶「拒否されたら泣く」
💬「大型犬」
🐶「あなたの彼氏です」
その言い方が嬉しそうで。
あなたはまた笑ってしまった。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。