第8話

狙われた力
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2023/05/14 04:23




拝殿には、疲れた顔をするあなたが一人。

さんざん連れ回されてクタクタになっていた。
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
…………
タガタさん
タガタさん
ふふっ、大丈夫?
二人がさんざん連れ回してしまって悪いね…
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
ぃ…、いえ………
イミゴ
イミゴ
…大丈夫って顔してないけどな。
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
う"っ…



とても疲れた。


でもそれと同じくらい__
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
楽しかった…。
イミゴ
イミゴ
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
私、誰かとあんなふうに遊ぶことなかったから…
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
すごく楽しかった………。
イミゴ
イミゴ
……そっか…、アイツラなら年中無休で遊びまくってくれるだろ
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
流石にそれはw、…疲れちゃうな。
イミゴ
イミゴ
!……



ちゃんと笑った。






今、………………。
イミゴ
イミゴ
っ、//……。
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
っ……イミ…ゴ…さん?どうしたの?
イミゴ
イミゴ
なんでもない…。
お前の気にすることじゃないから安心しろ//
タガタさん
タガタさん
フフッ、イミゴ〜、顔が赤いよ
イミゴ
イミゴ
なっ///、いうなよ!!
タガタさん
タガタさん
本当女の子に弱いなぁw…イミゴはw
イミゴ
イミゴ
タガタ!いい加減にしろ!!
タガタさん
タガタさん
アッハハwww



爆笑するタガタさんと怒りをぶつけるイミゴの様子は、どこか面白くて、安心する。



あったばかりなのにおかしいな。



























数日が経過した頃、
あなたは少しづつここの環境に慣れてきていた。




心做こころなしか、穏やかな表情になっていた。






ザッ、ザッ、ザッ

イミゴ
イミゴ
シローー!、クロー!!




太陽が真上の時間、
それまで姿が見えなかったシロとクロを捜す。



参道、手水舎てみずや


あなたやタガタと協力して探しても、
姿は一向に現れなかった。
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
イミゴ…!
イミゴ
イミゴ
……あなた…!…っ



鳥居をくぐり抜け、
こちらに走ってくる少女は顔を青ざめていた。
イミゴ
イミゴ
どうかしたのか?
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
っ助けて…!


駆け寄ってきた少女の後ろの方には、
鳥居の足元に、大きなナニカが立っていた。
イミゴ
イミゴ
っ…
???????
???????
マ"デ、マデ !!!


イミゴ
イミゴ
なん、だよ…っアイツ!!

反射であなたの手首を掴んで逃げる



イミゴ
イミゴ
(タガタにっ!…タガタに早く伝えないと!)
???????
???????
や"っど見つけたっぁ!!、ハハァw、ハハハッッ!!!
血なまこで俺達を追いかける化物は甲高く笑う。



狂気じみた女性の声

鋭い爪の手を伸ばされれば俺達の背をかすめた。
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
はっっ…、はっ、っ"!…
イミゴ
イミゴ
もう少しで拝殿だから頑張れ!…
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
う、ん…!


息を切らし、楼門をくぐったその時__
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き



何かと入れ違いになる感覚がした。


というより、すり抜けた感覚。


瞬間的に後ろを振り返ると、
赤黒い透けた巨体で、何かがあの化物に立ち向かっている。
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き
あ、れ……



あのとき感じた温かさと同じ………………




あれは……………っ
イミゴ
イミゴ
前見て走れ!!、振り返るな!
〇〇     カタカナ良き
〇〇 カタカナ良き


意識を引き戻され、私達は拝殿に駆け込んだ。





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