前の話
一覧へ
次の話

第1話

来たぜ!魔王城!…え、ホントに良いの?(困惑)
378
2024/11/22 05:05 更新
揺れる木々。
爽やかな風。
どこからか飛んできた桜の花弁―――


と、魔王城。
ユウ
ユウ
はぁ~~。ホンッッット憂鬱だわーーー…。
溜め息を吐いて、そう呟いた。
春、魔王城、憂鬱。
もうご察しだろう。
就職だ。
と言ってもウチはまだ今年16の15歳。
ピッチピチの義務教育終えたて少女だ。
ユウ
ユウ
ホントマジなんでこうなるんだか…。
時は遡り、2月某日。
市立ジゴ=クサツ中学校。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
はぁ!?魔王城!??
昼休みに学年職員室に呼び出されたウチは、担任であり、学年主任の先生に
ある提案をされた。
先生
先生
うん。魔王様本人からのご提案だよ。
『魔王城で働いて欲しい』と。
驚きのあまり、口調を荒げすぎたウチは、一旦落ち着いて質問をした。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
なーんでまた、こんな田舎の一生徒いちせいとに…?
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
まあ、心当たりはありすぎますけど。
先生
先生
その心当たりで正解だよ。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
でしょうね~。
先生
先生
ユウのその才能と性格をみての提案だって。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
でも、ジゴ=クサツから魔王城って、まあまあ距離ありますよね?
行くとしたら、結構な出費になるんですが…。
先生
先生
あれ?知らない?
ん?何を?
ウチはなにか大切な事を忘れているような気がした。
先生
先生
魔王城って基本住み込みだよ?
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
wowワァオ
先生
先生
スカウトってことで家賃も食費も電気代も全て無料だって。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
Reallyリアリー
ウチは驚いて、語彙を英単語に任せた。
先生
先生
4月から本出勤で、3月から少しずつ見学とか体験とか始めたいって。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
…ん?
ちょっと聞き逃せない情報が出てきた。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
3月?今3月って言いました?
先生
先生
…うん。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
3月って今年のってことっすよね?
先生
先生
……うん。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
…今って2月下旬っすよ、ね?
先生
先生
………うん。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
え、これってホントに提案っすか?
先生
先生
…多分、一応。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
………。私は提案に乗ります。
一応親に聞きます。
先生
先生
あっ、それはもう言ってあるよ。許可貰ってる。
ユウ(中学の姿)
ユウ(中学の姿)
…wow。
そこから、親友の女子二人と相棒の女子に相談などをして、友達たちの受験勉強と入試の結果の報告をみていて、少し気まずい表情になって。卒業式をして。

あっというまに約束の日付になった。
ユウ
ユウ
フー。
ここで立ち止まっても意味ないし。なんなら不審者だし。
そう思って一歩踏み出したのだ。が。
―――ポニョン
ユウ
ユウ
んぉ?
とげちゃん
とげちゃん
すまん、驚かせたな!
ウチは彼のおなかにぶつかっていた。なんなら顔面をおなかに埋めていた。
ユウ
ユウ
いえ、こちらこそ。
そう言って、速攻で顔を離した。
とげちゃん
とげちゃん
ユウ、だよな?
ユウ
ユウ
え、あ、はい。
とげちゃん
とげちゃん
俺ははりとげマジロ。案内を頼まれたんだ。
よろしくな。
ユウ
ユウ
よろしくお願いします。
ユウ
ユウ
失礼ですが、そちらの女性は…?
とげちゃん
とげちゃん
女性…?あ、まさか!
すや姫
すや姫
どうも私、オーロラ・栖夜・リース・カイミーンと申しますー。
お近づきの印にコレを。
そう言って、女性、栖夜さん(?)が何か取り出す。
ユウ
ユウ
ムゴゴ
そしてウチの口に入れる。
ユウ
ユウ
?…?
ウチは混乱するも、なんか甘いので食べる。
…めっちゃ美味いマシュマロだった。
ユウ
ユウ
ありがとう、ございます…?
すや姫
すや姫
栖夜って呼んで
ユウ
ユウ
…栖夜さん?
すや姫
すや姫
栖夜
ユウ
ユウ
…栖夜
そう呼ぶと完璧なスマイルを披露してくれた。
すや姫
すや姫
さあ行こう…!魔王城へ…!
ユウ
ユウ
え?あ、はい…!
そう言って魔王城に入る。
はりとげさんは…
ちょっと戸惑ってはりとげさんを探す。
はりとげさんは無言で歩いていた。
すや姫
すや姫
この人はとげちゃん。リピートアフターミー、とげちゃん。
ユウ
ユウ
とげちゃん
ん?あれ、よく見たらこの人って…
ユウ
ユウ
ジゴ=クサツのゆるキャラ…?
とげちゃん
とげちゃん
えっ
すや姫
すや姫
えっ
ユウ
ユウ
あぁそうだ…!絶対そう…!
とげちゃん
とげちゃん
ジゴ=クサツ(⤴)ってもしかして…?
ユウ
ユウ
ウチ、ジゴ=クサツ(⤴)出身で…!
すや姫
すや姫
???
栖夜は宇宙を背負った。
とげちゃん
とげちゃん
ああ、ジゴ=クサツってグンマーって地域にあるんだけどよ。
まあ簡単に言えば方言だ。
とげちゃんは栖夜に軽く説明した。
栖夜の宇宙は消え去った。
すや姫
すや姫
ああ…そういうこと。
ユウ
ユウ
ふー。マジ良かった~。なんとなく魔王城に就職してる方々って
都会の人ばっかりって思ってたから…。
地方出身ってめちゃめちゃ浮いちゃうんじゃね?って心配で…。
魔王様からのスカウトってだけで目立ちそうなのに、田舎者ってなったらどれだけ目立つんだって
心配してたから。
良かった。そんなに目立たなそうだ。
・・・・・・そう思っていた時期がウチにもありました・・・。
先生
先生
えー。次回予告を頼まれた学年主任兼担任です
先生
先生
今後登場予定がないのでここで出番をもらえて嬉しいですよ。
先生
先生
え?時間が無い?巻きで頼む?
ええ・・・でも伝えたいことが・・・。
はい。分かりました。
先生
先生
はりとげマジロのとげちゃんとアクティブな女性、栖夜に案内された先はまさかの会議室?
五人しかいない十傑衆。異様な空気。身構えるユウ。
魔王タソガレに言われたこととは―――?!
次回『フラグってさ、無意識に回収しちゃうんだよ。』
お楽しみに!
先生
先生
・・・本当にこれでいいの??

プリ小説オーディオドラマ