第4話

 4 . 
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2024/05/18 13:28



   HN side ...





   ザプンッ !! ... ゴポゴポ ..


背中に強い衝撃が走り、痛みが来る間もなく水に融け込んでいく。





HN.
HN.
 ゴ ポ ッ .. ! 




衝撃で開いてしまった口から次々に酸素が出ていき、痛いほどの冷たい水が代わりに、というように入ってきた。

すごく苦しくて痛くて、でも心地良くてずっとこうしていたい。




ゆっくりと沈んでいく感覚、どう足搔いてもいつまでも切ることのできない水。

水分を十分に吸った服が服に纏わりついて、もう抵抗する気力も湧いてこない。






これでばいばいだ、次起きる時はどこかな。
天国か、地獄か....


あるいは何も無い場所か。

きっとどこに行ったとて、こんな欠乏ばっかりの僕にはどこも同じだ。


HN.
HN.
 ガ ボ ッ ... ボ ポ 、.. 








酸素も全て尽きようとした時。
急にさしてきた光に目が眩んだ。




   ザパンッ .... !!! コプ、コポポ ッ ..





HN.
HN.
 っ 、 ..  


何の音かと細めていた目を強引に開けてみれば、眼の前いっぱいに広がる気泡、光の反射。

その中心にいたのは、








あのひとだった。











LK.
LK.
 っ .. ~~~ ッ !!! 


    コプッ .. ゴボボ 、





HN.
HN.
 ... !! 




次の瞬間、唇になにかが当たった感じと肺が満たされる感覚。





 
HN.
HN.
 ぷ は ッ .. !!! 




何が起こったのか分からないまま目を数回瞬きさせると、光が直接目に映った。

まぶしっ、....




LK.
LK.
 は ッ 、... は ぁ゙ っ .. !! 




いつの間にか晴れた空を見ていると、さっきの人も上がってきたのか、咳をしながらも僕を見遣る。


LK.
LK.
 だ い 、じょ ぶ か っ ... 


HN.
HN.
 ゴ ホ ッ .. ビ シャ ッ .... !! 
HN.
HN.
 う 、ん .. ッ 、ゴ ホ ゴホ ッ ... 




僕も奥まで入った水を吐き出しながら頷いて言えば、目を瞑った。



LK.
LK.
 は ぁ .... ほ ん っ と に 、 .. 



うぅ...また怒られるかな、..






LK.
LK.
 よ か っ た 、... 


HN.
HN.
 ぇ .. 






なんで僕のことを助けたのか、


心配してくれたのか。





わけが分からないまま、その人の顔を見るしかできなかった。













   ↬𝐍𝐞𝐱𝐭











 テスト期間なのですごい低クオになってしまったぁ...😭





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