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ユンギside
·····俺結構大胆なことしたんだな。
俺は顔を真っ赤にして照れるあなたの姿を期待した。
だが、俺が見た姿は·····。
涙目になっているあなたの姿だった。
·····は?
あいつ何泣いてんの。
俺はなんで泣いてるか聞こうとした。
そしたらTWICEのファン、onceの声にさえぎられた。
仕方なく俺はあなたから離れた。
ステージ裏を見たら、ヘジュとジウンが悲しそうな、つらそうな顔をしていた。
それはマネヌナ達も一緒だった。
ヘジュやジウン、マネヌナたちがあのあなたの姿を見て何を思ったのか、俺は全く分からなかった。
今日家に帰ったら聞くか。
いや、今日は疲れてるだろうから明日聞くか。
あいつはまだ家を出て行かないだろ。
前に『ライブが終わって1週間以内に出ていきます。ライブの次の日は疲れてるから、出ていかないと思います。その日だけは我慢してください。』って言ってたな。
泣きそうになってた理由とまだ何か隠してるのか、と聞かなきゃいけないな。
·····はぁー。また俺あいつのこと気にしてんのかよ·····。
ここまで来ると、自分が嫌になるな。
好きになって、嫌いになったと思ったらまたあいつの事を気にするとか·····優柔不断にも程があるだろ·····。
·····まあ今はライブに集中しないとだな。
ユンギside終了
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。