"スパン、スパン"
二人は思い切り武器を振り下ろした
自分たちの腕に
mmntmrとiemnの体が一瞬で治る
そしてその直後
全員の纏っていたオーラが完全に消える
二人の出した異能力は互いに相殺される
"タッタッタッ"
iemmとmmntmr以外は逃げ出す
15歳の頃のユート視点
母さんは最近「あの方」と呼ばれる人に夢中だ
僕はあの方が誰なのか知らない
会ったこともない
"ドゴッ"
"ドゴッ、ドゴッ"
母さんは何度も僕の顔を床に叩きつけた
母さんは昔はああじゃなかった
数年前に父さんが死んでからおかしくなった
いや、しばらくは普通だった
おかしくなったのは「あの方」に出会ってから
それから母さんは「あの方」に尽くすようになった
僕も母さんも二の次
日常的に暴力も振るってくるようになった
ピアと名乗った女の子は絆創膏を取り出して僕に貼った
それからしばらく
結局あの日からピアとは定期的に会って遊んでいる
ピアとの時間が僕にとって唯一の安らぎの時になった
するとピアの腕に黒い鱗が生えてくる
遠くで誰かが声をかけられている

























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!