第2話

ライブのときの異変
16
2025/03/29 23:48 更新
七瀬陽菜
あ!そろそろライブ始めないと!
有栖華恋
愚痴ってる場合じゃなかったわね。
桃瀬心葉
よし!今日も掛け声しとく?
花咲雫
そうだね。
七瀬陽菜
せーの
みんな
シリウスファイト~
有栖華恋
なんか意外とこれが気合入るのよね。
七瀬陽菜
そうそう。
なんかしないとやる気でないよね。
この掛け声は私たちが活動をし始めたときにつくったものだ。
マネージャー
機材準備おーけーです。
みんな
ありがとうございます。
桃瀬心葉
これで準備は整ったね。
七瀬陽菜
じゃあ、行こう。
みんなで、楽屋らしき部屋を出て、ライブをする部屋に向かう。
みんなで、ステージ裏に待機する。
この時間はいつも変わらないぐらい緊張する。
楽曲は全3曲だ。
たいして、長いライブではないのに、毎回欠かさず来てくれているファンがいる。
ライブはほとんどそのファンと数人だ。
マネージャー
みなさん時間です。
その声を聞いて、私が先頭でステージに出る。
みんながスタンバイが終わったところで私が少ない観客に向かって声を発する。
七瀬陽菜
みなさんこんばんは!
シリウスです!
ここのライブ会場では、私たちを含め、たくさんの地下アイドルが活動している。
そのため、たまに前後のライブを見ていて、そのまま私たちシリウスのライブを見てくれるお客さんもいる。
だから、たまに多くのお客さんが集まるときもある。
七瀬陽菜
では、まずメンバーの自己紹介から始めたいと思います!
進行をマネージャーや司会を雇って任せているグループもあるんだろうが、私たちはそんな余裕はない。
マネージャーは前に出るのが苦手な引っ込み思案なので無理だ。そして司会を雇うお金もないので、進行はすべてグループで行う。
七瀬陽菜
ピンク色担当、七瀬陽菜です!
有栖華恋
赤色担当、有栖華恋です。
桃瀬心葉
黄色担当、桃瀬心葉です♡
花咲雫
水色担当、花咲雫です。
七瀬陽菜
今日は体調不良で白色担当、如月花音はお休みです。
もう手慣れたこの自己紹介。
最初は花音もいたのに・・・
ファン
今日も花音ちゃん休みか。
ファン
もうこのグループ推すのやめようかな。
最近はこんな声が毎回のように聞こえる。
このままでは、シリウスを推してくれているファンがどんどん減ってしまう。
そして、そのファンの近くにシリウスには珍しい、女性のお客さんがいた。
ハードを被っていて顔が見えない。
進行が進み、イントロが流れ始めた。
七瀬陽菜
(もしかして、あのお客さんって!?)
フォーメーションを変えるときのイントロで、雫とすれ違うとき、小声でそっと何かを囁かれた。
花咲雫
あの女性の方、花音だよ。
やっぱりそうだった。
でも、なんで花音が観客席にいるんだろう?
来たのなら、こっちの楽屋に来ればよかったのに・・・
考えれば考えるほど、謎は深まるばかりだ。

プリ小説オーディオドラマ