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第32話

最。
263
2023/07/18 11:47












晴れた夏の日の午後。



















僕はスケッチブックを静かに閉じて、太い木の幹にもたれかかる。


















もう何百年も前の、僕と、若い6人の研究員との出会い。







あの日、全て壊れ始めたあの日から、僕は…












彼らを、身を挺してでも守りたいと思って





















神様に成ったことを利用して、生まれ変わる彼らの近くに、いる。

























だいぶ前に廃墟の図書館を去っていった6人。


















「今回は」、普通の人として生まれ変わった様だ。






















また、彼らを



















守ラナキャ。

















この手で


















殺めぬように。
































      蝉の鳴く声




     誰かの笑い声





       草葉が揺れて騒ぐ音。





  今では慣れてしまったこのサイクル。








    がらんとした目の前の廃墟の図書館を見て







  1つ、ため息をついた。

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